クレジットカードMeister

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海外旅行や海外留学前に発行したい!学生におすすめのクレジットカード

「海外旅行に行きたいけど、クレジットカードを作るのは不安」という学生は少なくありません。そもそも「海外旅行にクレジットカードが必要な理由」をきちんと理解している人が少ないのです。

海外旅行にクレジットカードは欠かせません。その理由を詳しく説明していきたいと思います。

Travel

海外に行くならクレジットカードは必須だけど

学生だからこそ楽しめる「海外旅行」

もちろん、社会人になっても海外旅行には行けますが、学生の方が時間に余裕がありますので、出国ラッシュなどの頃を避けて、お得に長期間楽しめますよね。

ただし、そのとき忘れてはいけないのが、クレジットカードです。

日本では良いイメージを持っていない人も多いクレジットカードですが、海外旅行にあたっては絶対に忘れてはいけない必須アイテムの1つなんです。

ただし、クレジットカードは、きちんと理解した上で利用しないと、ただただ無駄にお金を使わされてしまうことにもなります。

なんでもそうですが、便利であればあるほど、知識がなければうまく使えないのです。以前、こんなインタビューを行ったことがあります。

以前の女子大生のインタビューからも分かる、無知の怖さ

cardinfo.hatenablog.com

彼女は結果的に高い勉強代を支払って、今ではクレジットカードを使いこなそうとしています。同じような境遇に遭ってしまう人は少なくありません。そうなる前に、しっかりと予習をしておきましょう。

 

海外でクレジットカードが必要とされる理由

日本では、クレジットカードを持っていても使っている人はそれほど多くありません。日本の民間消費のうちクレジットカードの決済金額の割合は以下のようになっています。

 クレジットカードの比率民間消費(億円)クレジットカード決済額(億円)
2013年 13.2% 3,161,899 417,915
2014年 15.1% 3,071,592 462,663
2015年 16.2% 3,065,402 498,341

出所:日本クレジット協会「クレジットカードショッピング・ショッピングクレジット統計一覧」内閣府「国内総生産(支出側)及び各需要項目

 

(貸して不仲に成るよりは、)いつもニコニコ現金払い」という言葉がいつまでも現役なように、日本はまだまだ現金主義だということが分かります。しかし、海外ではそうではありません。

支払いは現金ではなくクレジット決済が主流である

もう1つの表を見てみましょう。こちらは、2014年のアメリカ、韓国の決済手段の比率です。

 アメリカ韓国
カード 47% 62%
現金 20% 17%
その他 33% 21%

 

もちろん、現金もゼロではないですが、明らかに日本よりクレジットカードでの決済比率は多いですし、主流と言ってもいい割合になっています。

信用力としてのクレジットカード

海外でのクレジットカードの扱いは、決済手段に加えて「信用力」という点でも大きな意味を持っています。

クレジットカードを持っているということは、一定の審査に通っているということを示しているため、「信用できる」と解釈されるわけです。

もちろん、パスポートのように身分証明に使えるわけではないですが、少なくとも「この人は支払いができる人」という経済的な信用を得ることができます。

両替の手間が省ける

海外旅行での現実的な問題として、「現地通貨」があります。

日本を一歩出ると、どれだけ日本円を持っていても、ほとんど役に立つことはありません。そのため、空港やホテル、現地の銀行などで、両替をしなければいけないのは、分かるでしょう。

その点、クレジットカードであればサイン1つで買い物できますので、いちいち手持ちの現金と相談する必要はありませんね。

キャッシングの手数料は為替手数料よりも安い

もちろん、クレジットカードがあるからといって、現金を持たないわけにはいきません。現金しか使えない店舗もありますし、国によってはチップの文化もあります。

日本円から海外通貨への両替は、当然ですがレートに従います。ただし、そのレートはニュースなどで公開されている為替レートではなく、為替レートに両替する金融機関などの手数料が上乗せされた「両替レート」で両替されるのです。

そのため、同じ金額を支払っても、時期や両替する場所によって、手に入る通貨の金額が違うことになります。

例えば、ドルを円に両替する手数料は、大手銀行(メガバンク)ではおおむね3円/ドル、大手両替所で2円/ドル程度になっています。

つまり、為替レートが100円/ドルのとき、銀行で両替する場合の両替レートは103円/ドル、両替所の両替レートは102円/ドルとなります。この両替レートであれば、銀行で1,000ドル両替すると3,000円の手数料、両替所なら2,000円の手数料をというわけです。

この考え方は、クレジットカードの支払いでも同じです。ただし、決済した日の為替レートではなく、決済情報が日本のカード会社に届いた日(おおむね2日から4日後)の、国際ブランドごとの為替レートをもとに両替レートが決まります。

なお、為替レートに上乗せされる手数料は、国際ブランドによって決まっています。

国際ブランド手数料
VISA 1.63%
MasterCard 1.63%
JCB 1.63%
American Express 2.00%
Diners 1.30%

 

例えば、1,000ドルの商品を購入したとしましょう。決済情報がカード会社に届いた日の為替レートが100円/ドルだった場合、VISAの手数料は以下のようになります。

 1,000ドル × 100円/ドル × 1.63% = 1,630円

大手銀行や大手の両替所で両替するよりも手数料は割安ですね。

でも、クレジットカードの場合は、もっと安くできる裏技があります。

それが、現地のATMにクレジットカードを入れて、現地通貨をキャッシングする「海外キャッシング」です。

クレジットカードのキャッシングの金利は、おおむね年利18.0%(実質年率)です。これだけ見れば2割弱も利息をとられるように思えるので、キャッシングに対しては怖いイメージしかないでしょう。

しかし、利息の支払いは日割りになりますので、帰国してすぐ(キャッシングしてから30日以内程度)に一括返済すれば、手数料を節約できる可能性があります。

具体的に計算してみましょう。

現地のATMで1,000ドルキャッシングして、30日後に一括返済したとした場合の利息は、次のようになります。(キャッシングの情報がカード会社に届いた日の為替レートは、100円/ドルとします)

 1,000ドル × 100円/ドル × ((18%÷365日) × 30日) ≒ 1,480円

もちろん、為替レートが違っていると金額は変わります。しかしその条件は現金でも同じなので、クレジットカードを使った方が節約できる可能性があるわけです。

盗難時でも安心

お金を扱うわけですから、当然セキュリティ的な部分は考えておかなければいけません。

そもそも海外は日本と比べて治安があまり良くないことが多いですし、日本人は「お金を持っていて油断しているカモ」と思われていることが多いです。

そのため、路上でお金を出し入れしたり、かばんを大きく開けたまま歩いたり、という気を抜いた行動をしていれば、すぐ盗難に遭ってしまうでしょう。

このとき、もし現金を持ち歩いていた場合は、どうしようもありません。かばんや財布は戻ってくるかもしれませんが、現金が戻ってくることはほぼありません。

でも、クレジットカードであれば、すぐに利用停止すれば、被害を最小限にすることができます。また、クレジットカードによっては、連絡があったときから遡って数十日程度の間に決済された部分についても、補償してくれる場合もあります。

 

<コラム>そもそも国際ブランドって?

DCカード、ライフカード、エポスカードなど、クレジットカードにはいろいろな種類があります。また、VISA、JCB、AMEXなど、国際ブランドと呼ばれる種類もあります。

この違いを、知っていますか? クレジットカードをうまく使うための基本ですので、しっかりと押さえておきましょう。

cardinfo.hatenablog.com

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国際ブランドを理解すれば、クレジットカードをよりお得に使っていけます。

 

学生が海外旅行で使うクレジットカードを選ぶ基準

以上のように、海外旅行ではクレジットカードが必要なものです。

では、どんなクレジットカードでも良いかというと、そうでもありません。先に紹介した女子大生のインタビューにもありますが、すすめられるまま安易に契約すると、その利点を享受するどころか割高な勉強代を支払うことにもなりかねません。

もちろん、選択基準はいろいろとありますが、学生ならではの基準がありますので、紹介しましょう。

それが、次の4つです。

  • 海外旅行傷害保険があるか
  • 学生ならではの特典があるか
  • 年会費が無料か
  • 帰国後も便利に使えそうか

海外旅行傷害保険があるか

クレジットカードには、海外旅行傷害保険が自動付帯されているものがあります。そのクレジットカードを持っているだけで、万が一の死亡や後遺障害で数千万円の保険金がおりたり、傷害や携行品損害の補償もあったりする保険が無料で利用できるのです。

仮に空港などで海外旅行保険に入ると、短期間の旅行でも5,000円程度はとられることがほとんどです。そんな保険が無料で付帯されるかどうかは、重要な指標ですね。

学生ならではの特典があるか

せっかく学生としてクレジットカードを持つんですから、その特権を使えるクレジットカードを選んだ方がいいですよね?

一般的に「学生専用カード」と呼ばれるクレジットカードがそれです。

「学生専用カード」には、ポイント付与率アップ、キャッシュバック、学生専用相談窓口など、在学期間中に受けられる特典がいくつも付いています。

年会費が無料か

年間1,000円から3,000円程度ですが、使わなくてもとられる年会費は無料に越したことはありません。上記の学生専用カードの中には、「在学中は年会費無料」をうたっているものがあります。そうではないものを選択する理由は、なかなかありません。

帰国後も便利に使えそうか

せっかくクレジットカードを取得するんですから、海外旅行でしか使わないのはもったいないです。帰国後、日本での自分の生活スタイルにあったものを選べば、そのまま便利に使っていけますよね。

 

海外旅行におすすめの学生向けクレジットカード

上記4つの条件を考えると、おすすめできるカードが2券種ほど浮かび上がってきます。

学生専用ライフカード

「ライフカード」の学生専用版です。そもそものライフカードも還元率(ポイント付与率)の高さでお得感のあるクレジットカードですが、学生専用カードはそれに輪をかけてお得になっています。

海外旅行傷害保険(無料・自動付帯)

学生専用ライフカードでは、在学期間中、海外旅行傷害保険が自動付帯されます。

旅行中の死亡や後遺障害などで最高2,000万円までの補償が付きますので、補償内容も十分です。

海外ショッピング利用でキャッシュバック

学生専用ライフカードのもっとも大きな特徴が、このキャッシュバックです。

なんと、海外旅行中にライフカードで利用したショッピング代金の5%がキャッシュバックされます。

海外旅行のクレジットカードでのショッピングがほぼすべて5%割引ということになりますので、お得感がありますよね。こんなカードは、他にはなかなかありません。

年会費永年無料で充実のサービス

学生専用ライフカードは、在学期間中のみ上記のサービスを受けることができ、卒業後は自動的に通常のライフカードに切り替わります。

しかし、通常のライフカードに切り替わった後も年会費は無料のままで、ライフカードの種々のサービスを受けることができるのです。

つまり、海外旅行から帰国した後どころか、卒業後もお得に使っていけるというわけです。

エポスカード

エポスカードは、マルイが展開しているクレジットカードで、年4回あるマルイのセール期間「マルコとマルオの7日間」に、マルイやモディでの買い物が10%OFFになるという特典が有名です。

学生専用のクレジットカードではありませんが、上記のセールも含めて学生だからこそ便利に使っていけるサービスが付いている学生に人気のカードですので、紹介します。

海外旅行傷害保険(無料・自動付帯)

エポスカードも、ライフカードと同じく海外旅行保険が自動付帯しています。海外旅行では何が起こるか分かりません。海外旅行で旅行保険へ加入するのは必須ですので、このサービスは外せません。

海外キャッシングが最初の30日間は無料

上述しているように、日本円を現地通貨へ両替する場合、実はキャッシングの方が節約できる場合があります。必要なときに必要な金額だけ借り入れすることで、余計な現金を持つ必要もありません。

実は、エポスカードではじめて海外キャッシングするとき、最初の30日間は金利が無料なのです。つまり、手数料無料で両替できるのと同じということですね。

帰国後でもお得な優待サービス

エポスカードなら、マルイのセール期間をはじめ、日本に戻ってきても、レストランやレジャー施設など、多くの優待サービスを受けることができます。

 

よく紹介されている三井住友VISAデビュープラスカードは?

学生用クレジットカードを検索すると、三井住友VISAデビュープラスがよく見つかります。けっこうおすすめされているようですが、実際のところはどうなのでしょうか?

実は、あまりおすすめできない

もちろん、クレジットカードを持つ理由は様々ですので、一概におすすめできないわけではありません。26歳になるとプライムゴールドカードへ自動ランクアップする点は、ゴールドカードを目指す人にとっては大きな利点でしょう。

しかし、学生がクレジットカードを使う、特に海外旅行で使うことを考えれば、どうでしょうか?

上述した、4つの条件で考えると、海外旅行傷害保険がありませんし、学生ならではの特典も「プライムゴールドカードへ自動ランクアップする」以外にはインパクトがありません。年会費無料ですが、条件があります。帰国後についても、一般的なクレジットカードに比べて、突出した特徴もあまりありません。

これらを総合的に判断すると、おすすめできるクレジットカードではないでしょう。

先程紹介した2券種と比較してみよう

改めて、三井住友VISAデビュープラスについてまとめておきましょう。

  エポスカード学生専用ライフカード三井住友VISAデビュープラス
基本 年会費 永年無料 永年無料 実質無料
限度額 審査による 5万円から30万円 10万円から30万円
海外旅行 付帯保険 自動付帯 自動付帯 なし
その他 はじめての海外キャッシング30日間無利息 海外旅行でのショッピング代金5%キャッシュバック なし
帰国後の使いやすさ ポイント還元率 0.5% 1.5倍から5倍 2倍から5倍
その他 マルイのセール期間は10%OFFなど優待特典が豊富 ケータイ利用決済deプレゼント 電子マネーなどの追加カード
卒業後 利用実績によって年会費無料のゴールドカードへ 通常のライフカードに切り替わり、スペックダウン プライムゴールドカードへ自動ランクアップし、コスト負担増

海外旅行という点で選べば、明らかですね。

 

まとめ

はじめての海外旅行となると、楽しみではありますが、不安もあると思います。

しかし、そんな不安も、クレジットカードという力をうまく使えば、払拭することができるのです。

クレジットカードがあれば、最低限の「信用力」が認められ、1人の大人として扱われます。決済はもちろん、いざというときの補償やセキュリティ面の安心感も得られます。

クレジットカードを持つことによって、一人前の旅行者になれるのです。

それに加えて、ライフカードやエポスカードであれば、年会費無料でキャッシュバックやキャッシングの無利息期間サービスを受けることができます。もちろん、海外旅行傷害保険で、万が一のときにも安心です。

海外旅行を控えて、「使えるクレジットカード」を探しているのであれば、ライフカードやエポスカードは、その候補に加えておくべきでしょう。