これから留学する学生にすすめたいクレジットカードはこれ!
海外留学を考えてインターネットで調べると、準備する方法や準備しなければいけないもの、実際の体験談など、さまざまな情報が氾濫しています。
その中に必ず記載されているのが、「クレジットカードは必携」ということです。
それは、決してクレジットカードの宣伝などではなく、実際に“なければ困るもの”だからなのです。
もし海外留学を検討していて、まだクレジットカードを持っていないのであれば、クレジットカードは必ず取得するようにしましょう。
しかし、銀行などで契約してしまうと、あまり使い勝手の良くないカードを契約してしまう可能性があります。
海外留学をするにあたっていろいろと調べるように、クレジットカードを契約する前にも、事前調査を怠ってはいけません。
海外に行ったらクレジットカードが必要になる理由
日本国内は、現金決済が主流です。リアル店舗だけでなく、インターネットショッピングでも、銀行振り込みやコンビニ決済を利用できます。
そのため、クレジットカードがなくてもほとんど困ることがありません。
少し古いですが、平成23年の日本銀行の調査によると、日本人がクレジットカードを使う理由は以下のようなランキングになっていました。
クレジットカードを使う理由 | |
---|---|
ポイントなどのお得感がある | 57.60% |
会計が早い、支払いが煩わしくない | 30.90% |
支払いを先延ばしできる | 26.70% |
複数回の分割払いができる | 20.50% |
普段から現金をあまり持たない | 19.60% |
家計の支出管理に便利 | 14.20% |
盗難や破損の場合に保険が効く | 2.10% |
その他 | 5.90% |
(日本銀行「生活意識に関するアンケート調査」より)
つまり、日本人がクレジットカードを使う理由は、ポイントを貯めるために使うか、手間を省くため、というのがほとんどなのです。
しかし、海外ではまったく事情が異なります。
クレジットカードが身分証明書代わりになる
実は、海外ではクレジットカードが身分証明書代わりになるのです。
もちろん、パスポートや免許証ほどの効力は持ち合わせていませんが、少なくとも店舗では「クレジットカードを持っている=経済的に信用がある」と認識されます。
クレジットカードを持っているということは審査に通ったという信用がある
クレジットカードを持つためには、もちろん審査を通過する必要があります。
審査というのは「その人の収入や資産から推測される支払い能力」を確認することです。
審査に通過してるということは、その能力が一定の基準を超えているという証になります。
つまり、クレジットカードを持てるということは、一定の支払い能力があるということをクレジットカード会社が保証しているということになります。
そのため、海外ではクレジットカードを持っていることで、一定の信用を得られるわけです。
例えば、車を借りたり予約したりする時、現金決済の場合は、万一支払えなくなった場合の保証としてデポジット(預託金)を求められます。
しかし、クレジットカード決済であれば、そんなものは求められません。
紛失・盗難対策
日本と海外の違いでよく語られる点に、治安があります。
残念ながら、海外は日本ほど治安が良くないのです。
そのため、日本と同じように行動していては、すぐ盗難に遭ってしまいます。
もちろん日本でも危険な場所はありますが、日本人はそれを分かっていますので、行動に気をつけますし、よほどのことがない限り問題はありません。
しかし、海外では治安が良くない場所が多いのに加えて、どこが危険なのか日本人には詳しく分かりません。
また、日本ほど紛失物が戻ってくる国はほかにないともいわれています。海外で何かを紛失してしまうと、戻ってくる可能性はほとんどないのです。
現金を多く持ち歩くのは防犯上リスクが大きい
現金(現地通貨)というのは、誰でも使えるものです。
だからこそ狙われ、盗難や紛失に遭ってしまえば、ほぼ戻ってくることはありません。
そのため、大金を持ち歩いていて紛失や盗難に遭ってしまうと、そのダメージはたいへん大きくなってしまうでしょう。
しかし、クレジットカードであれば、紛失や盗難に遭っても、すぐにクレジットカード会社に連絡して使用停止することができます。
そうすれば、被害を最小限に抑えられますし、クレジットカードによっては紛失や盗難時まで遡って補償してくれる場合もあります。
もちろん現金がゼロなのは困りますが、クレジットカードを持っていれば最低限の現金で済みますので、いざという時のダメージを最小限にすることができるのです。
両替手数料の節約になる
クレジットカードを使うことで、実は両替手数料が節約になる効果もあります。
円をドルに両替する場合、大手の銀行であれば為替レートに+3円した両替レートが使われるのが一般的です。
仮に為替レートが1ドル100円の場合、両替レートは1ドル103円になるということです。
つまり、銀行で1,000ドルに両替すると、103,000円が必要となります。
結果的に、手数料が3,000円かかる計算になります。
しかし、クレジットカードを使った場合、手数料は以下のようになっています。
国際ブランド | 手数料 |
---|---|
VISA | 1.63% |
MasterCard | 1.63% |
JCB | 1.60% |
AMEX | 2.00% |
Diners Club | 1.30% |
つまり、為替レートが1ドル100円の場合、VISAの両替レートは101.63円です。
その時にVISAカードを使って1,000ドルの商品を購入すれば、手数料は1,630円で済むということになります。
単純計算すると、この場合の差額は1,370円です。
10万円あたりこれだけの差額が出てくるということです。
留学中であれば細かな支出が多数積み重なりますので、その差額の合計は大きなものになるでしょう。
滞在中に掛かるお金の詳細は
留学のためにクレジットカードが必要だということは理解しても、実際に自分がどれくらいのお金を使うのか知っておかなければ、最適なものは選べません。
留学中にはどんなところにお金がかかってくるのか、理解しているでしょうか?
ほとんどの人は、部屋代(ホームステイ先への謝礼)や授業料などは、きちんと考慮していると思います。
しかし、生活をするわけですから、そのほかにもいろいろと必要だということを知っているでしょうか?
留学の方法によって違ってきますし、実際に留学してみないと分からないことも多いと思いますので、いくつかの経費について詳しく説明しましょう。
交通費
日々の交通費は、結構かかると考えたほうがいいです。
もちろん、公共交通機関を使えば比較的安く済みますが、安全を考えるとタクシーを使わざるを得ない場合も少なくありません。
そもそも、公共交通機関が時間どおりに来る場所は限られていますので、日本と同じ感覚で公共交通機関を利用するのは難しいでしょう。
そのため、タクシーを使う機会はとても多いのです。
必ず現地の交通事情を確認し、どのような手段があるのかを確認しておきましょう。
食費
ローカルな食事であっても、日本より安いとは限りません。
もちろん、一定水準以上の食事をとろうと思えば、それなりの金額がかかります。
食材についても同様で、新鮮で安全なものはどうしても高くつきます。
日本とは違って、食についても品質と安全にはお金を払わなければいけないのです。
カフェ・映画などの娯楽費
カフェなどの飲食店は、観光地と地元では値段に大きな開きがあります。
しかし、相応の値段を払わなければ安全でおいしいものが食べられることはありません。
映画については、基本的には日本よりは安い場合がほとんどです。
なかには数百円で1日中観ていられるところもありますので、安価な娯楽ともいえます。
ただし映画館は暗がりになりますので、ローカルな映画館ではなく、大きなショッピングモールにあるシネコンなどを使った方が安全でしょう。
そうなると、それなりの金額がかかるかもしれません。
ショッピング
地元のショッピングモールなどでは、思わぬ掘り出し物を見つけられるかもしれません。
しかし、残念ながら堂々と偽物を売っている場合もありますので、気をつけなければいけません。
日用品については比較的安価で購入できる場合も多いのですが、あくまでも現地のものだけです。
日本で見慣れた良く知っているものは輸入品ですので、高価になります。
週末の観光やドライブ
せっかくの海外ですので、休日くらいは観光を楽しみたいでしょう。
しかし、残念ながら留学しているからといって安く観光できるわけではありません。
もちろん、現地でガイドなどの知り合いができれば話は別ですが、基本的には観光客と同じ扱いになります。
なお、レンタカーを借りる場合にクレジットカードがあれば手続きもスムーズですが、もしなければ、高額なデポジット(預託金)を求められます。
デポジットは車の返却後に返してもらうのが原則ですが、何かと文句をつけて返すのを渋る業者もいますので、現金での利用はできれば避けたいところです。
海外で使うなら、こんな機能は付いていて欲しい
前述のように、海外留学をするにあたってクレジットカードは必携です。
しかし、どんなクレジットカードでもいいわけではありません。
クレジットカードにはいろいろなサービスや特典のあるものがありますので、その中から最適なものを選びたいものですね。
ここでは、海外留学でとても頼りになる特典と、その特典が付いているクレジットカードを紹介しましょう。
海外旅行傷害保険
留学中の万が一に備える意味で、海外旅行傷害保険は入っておくほうがいいでしょう。
空港で入る保険は短期間の旅行でも5,000円以上かかるのが一般的です。
留学となると十数万円かかってくることも珍しくありません。(期間、留学先、補償内容などによって変わってきます)
しかし、クレジットカードの中には、海外旅行傷害保険が付与されるものがあります。
そんなクレジットカードを持っていれば、海外旅行中の最悪の事態やケガなどの場合でも、最低限の補償を無料で受けることができるのです。
もし、海外旅行や海外留学を目的としてクレジットカードを持とうとしているなら、この特典が付いているものを選ぶのが基本ですね。
エポスカードの傷害・疾病治療費用は補償が手厚い!
海外旅行傷害保険という点でおすすめなのが「エポスカード」です。
エポスカードは海外旅行傷害保険が無料で自動付帯していますので、持っているだけで以下のような補償を受けることができます。
保険の種類 | 保険金額 |
傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害治療費用 | 200万円まで |
疾病治療費用 | 270万円まで |
賠償責任(免責なし) | 2000万円まで |
救援者費用 | 100万円まで |
携行品損害(免責3,000円) | 20万円まで |
この補償内容はちょっとしたゴールドカード並みの補償ですので、とてもお得です。
ただし、この保険は1旅行につき最長90日間となっているので、留学の場合は期間に注意しなくてはなりません。
学生専用なら三井住友VISAデビュープラスカードもあるが……
ちなみに、学生専用カードとして「三井住友VISAデビュープラスカード」が有名ですよね。
知名度が抜群の三井住友VISAカードですので、初めてのクレジットカードとしてこのカードを検討している人も少なくないと思います。
が、少し待ってください。
実は、三井住友VISAデビュープラスカードは、海外旅行傷害保険が付帯されません。 別途、自分で海外旅行傷害保険を契約しなければならないのです。
現金が必要になった時のためにキャッシングの機能も必要
海外であっても、小さな商店や屋台などでは現金決済の場合が多いですし、公共交通機関も現金で乗車することがほとんどです。
また、チップの制度がある国もあります。
そのため、現金がまったくない状態というのも、また生活しにくいものです。
しかし、現金は補充しなければ減っていくばかりですので、いざというときの補充の方法として、クレジットカードの「海外キャッシング機能」を知っておくと便利です。
学生専用ライフカードならATMでキャッシングが可能
学生専用ライフカードの国際ブランドに合わせたATMを使えば、海外キャッシングが可能です。
操作方法などはATMによって若干違いますが、クレジットカードを挿入して暗証番号と必要な金額を入力すると、現地通貨で引き出すことができます。
なお海外のATMでは、暗証番号を何度か間違えると挿入したカードが戻ってこなくなる場合がありますので、気をつけなければいけません。
三井住友VISAデビュープラスカードで海外キャッシングは?
三井住友VISAデビュープラスカードでは、海外キャッシングを利用するためには別途申し込みが必要となります。
自分のカードで海外キャッシングができるのか、確認する必要がありますね。
インターネットで海外からも申し込めますが、審査があり必ずキャッシングできる保証はありません。
エポスカードでもできる!
エポスカードでも、もちろん海外キャッシングを利用することは可能です。
VISAカードが利用でできる「PLUSマーク」のあるATMにクレジットカードを挿入することで現地通貨を借りることができますので、いざというときには心強い限りです。
またエポスカードでは、最初のキャッシング利用時の利息が30日間無料となっていますので、このサービスをうまく利用すれば、両替手数料を大きく節約することが可能でしょう。
トラブル時の対応
海外留学は、長期間海外に滞在するので、トラブルに巻き込まれる可能性も高くなります。
パスポートやクレジットカードの盗難に遭ったり、事故に巻き込まれたり、病気にかかったりすることもあるかもしれません。
そんな時すぐに相談できる相手がいなければ、現地の事情もよくわからず、言葉もまともに通じない国で、たった1人でトラブルに対処しなければなりません。
でも、日本語で対応してもらえるサポートデスクがあれば、とても心強いですよね。
エポスカードには海外サポートデスクもありますし、なおのこと安心できます。
留学から帰国しても使えるクレジットカードのお得な機能
「海外留学をする」という点をもとに、クレジットカードに必要な機能を説明してきましたが、もちろんクレジットカードは帰国後も使っていくことになります。
それでしたら、ほかにも特典が多いクレジットカードを選んだほうがいいでしょう。
お得に買い物したい
最初に紹介したように、日本人がクレジットカードを利用する理由の1位は「ポイントなどのお得感がある」というものでした。
つまり、日本人はお得に買い物するためにクレジットカードを使うわけです。
そのため、クレジットカード会社もそれに合わせてポイントサービスを充実させています。 当然、その中でもよりお得なものを選びたいですね。
学生専用ライフカードの場合、海外ショッピングの5%がキャッシュバックされる
海外旅行や留学でクレジットカードを使うのであれば、学生専用ライフカードの特典は秀逸です。
なんと、「海外旅行先でのカードショッピング代金の5%キャッシュバック」という特典を提供しています。
年間5万円までという上限付きではありますが、クレジットカードで支払ったすべての海外ショッピング代金が5%引きというのは、とてもお得感があります。
さらに誕生月はポイントが3倍
また学生専用ライフカードでは、誕生月のポイント付与率が基本の3倍となっています。
この特典は学校を卒業しても、ライフカードを持っている限り続きます。 誕生月に支払いを集中させれば、ポイントが面白いように貯まってくれるでしょう。
三井住友VISAデビュープラスカードはポイントがずっと2倍
実は、三井住友VISAデビュープラスカードじゃ誕生月などに関係なく、常にポイント2倍になっています。
そのため、ポイントだけ考えるとライフカードやエポスカードよりもお得かもしれません。
具体的に計算して確認してみましょう。
三井住友VISAカードのポイントは、1,000円ごとに1ポイント付与されます。
つまり、三井住友デビュープラスカードの場合は、1,000円ごとに2ポイントになります。
仮に毎月10,000円使うとすると、1年で240ポイント貯まりますね。
学生専用ライフカードの場合も1,000円ごとに1ポイント付与されます。
誕生月は1,000円ごとに5ポイント付与されますので、毎月10,000円使うと160ポイントです。
一概にどちらが得とはいいにくいのですが、ポイント交換先の図書カード(図書カードNEXT)の場合は、三井住友VISAデビュープラスカードのほうがお得であることがわかります。 とはいえ、海外旅行や留学に強いクレジットカードとは言えませんので、このぐらいの還元率の差であれば、学生専用ライフカードで十分でしょう。
学生専用ライフカード | 三井住友VISAデビュープラスカード | |
---|---|---|
ポイント最小単位 | 1,000〜15,000 | 500 |
換金額 | 5,000円〜100,000円 | 1,500円 ※20分の1の確率で通常1,500円分が4,500円分になる「当たり」あり |
還元率 | 0.5%〜0.67% | 0.6%(当たりの場合1.8%) |
このように通常の還元率も踏まえた上で、ポイント付与のタイミングやキャンペーンを活用するとよりポイントを有効活用しましょう。
まとめ
「海外留学」という点を考慮してクレジットカードを選ぶのなら、以下の点をきちんと押さえておきましょう。
- 海外旅行傷害保険が自動付帯すること
- トラブル時に頼れる日本語対応の問い合わせデスクがあること
- いざという時にスムーズにキャッシングができること
これらは「いざという時」に力を発揮するもので、通常の海外渡航ではそれほど必要性を感じないかもしれません。
しかし、「いざというとき」に頼りになるということこそ、クレジットカードでは重要ではないでしょうか?
それに加えて、ポイント還元率やキャッシングの無利息期間など「お得感」があるというのも、クレジットカードを選ぶのに大切なポイントです。
そんなポイントをおおむね押さえているのが、学生専用ライフカードとエポスカードなのです。
海外留学が決まっているなら、このどちらかのカードを持っていくことをおすすめします。