学生でも作れるおすすめのクレジットカードの作り方と審査の注意点を覚えて親を説得しよう!
「学生がクレジットカードを持つのに、何か条件はあるの?」
「学生が持てるクレジットカードって、お得に使えるカードなの?」
「そもそも、クレジットカードって、どうやって申し込むの?」
「学生クレジットカードの作り方って特別なの??」
大学生や専門学生になって「クレジットカードが欲しい」と思って探してみたけれど、いざ申し込もうと考えたときに浮かんでくる疑問は多いでしょう。
初めてのことですから、仕方ありません。
そんなとき周りに詳しい人がいれば良いですが、クレジットカードに詳しい人というのは、案外多くはありません。
そこで、そんな学生の疑問に答えるべく、学生がクレジットカードを作るときの注意点などを詳しく解説しながら学生クレジットカードの作り方をみていきます。
学生がクレジットカードを作るための障害
大学生が初めてクレジットカードを作るときによくある障害には、大きく分けて以下の2つがあります。
- 親を説得しなければいけない
- 自分にふさわしいクレジットカードを選ばなければいけない
このどちらにも共通して必要なのが、「クレジットカードの知識」です。
知識がなければ、説得なんかできるわけありませんし、数多くのカードから選択することなどできません。
かといって、いきなり1から10まですべて知ることもできません。
そのため、ここではまず、最低限必要だと思われることを説明していきましょう。
学生がクレジットカードを作るメリットは、これだけあります!
説得しようするときも、カードを選択するときも、メリットをしっかりと理解しておかなければうまくいきません。
学生がクレジットカードを持つことで、どんなメリット(得すること)があるのでしょうか?
- 大金を持ち歩かなくても良いので安全
- 突然の出費にも対応できる
- ポイント還元されるので、通常よりもお得
- 海外では「経済的に信用できる」とみなされる
以上が、「クレジットカードを持つこと」の一般的なメリットです。これらに加えて、「“学生が”クレジットカードを持つ」ことには、次のようなメリットがあることが多いです。(クレジットカードの特典によりますので、常にすべてのメリットがあるわけではありません)
- 一般の人よりも多くのポイントが得られる
- 年会費がかからない
- キャッシュバックを受けられる
- プレゼントがもらえる
- 利用履歴(クレヒス:クレジットヒストリー)を早くためられる
感覚的に分かりにくいのが、最後の「クレヒスがためられる」というところだと思いますので、少し詳しく説明しましょう。
「クレヒスをためられる」ということ
クレヒスというのは、その人がクレジットカードをどう利用してきたかの履歴です。つまり、きちんと「毎月、滞りなく支払いをしてきた」ことや、「延滞してしまった」ことなどが履歴として残るわけです。
この記録は、クレジットカードの契約やランクアップ、利用限度額の増額、自動車ローンや住宅ローンの審査のときに参照され、とても重要視されます。
つまり、クレヒスが良い(=毎月きちんと支払っている記録がある)人は、クレジットカードやローンの審査で有利になるということなのです。
そして、この記録は毎月着実に実績を積むことでしかためられませんので、学生の頃から積み上げることができれば、誰よりも有利になるということなんです。
学生が選ぶなら、学生向けのクレジットカードを!
クレジットカードを選択するためには、クレジットカードの特徴を理解しなければいけません。しかし、世の中にクレジットカードはとてもたくさん存在しますので、どこから手をつけて良いかすら分からないでしょう。
でも、安心してください。
学生がクレジットカードを持つ場合は、最初からある程度絞り込めるんです。
クレジットカードには、学生が持つことで有利になったり、学生しか持つことができなかったりする「学生向けクレジットカード」というものがあります。
せっかく学生のときにクレジットカードを持つのですから、その権利を利用しない手はありません。それに、一般のクレジットカードと違って、学生向けの審査になっていますので、学生でも持ちやすいという利点もあります。
学生なんですから、学生向けのクレジットカードを選びましょう。
なお、学生向けクレジットカードには、以下の2種類があります。
- 学生専用カード …… 学生しか持つことができないクレジットカード
- 学生向けカード …… 申込条件が「18歳以上(高校生を除く)」程度で、収入の条件がないか、アルバイトでも可になっており、学生でも申し込むことができるクレジットカード
学生専用カードの方が、学生に特化した特典があったりしますが、利用できる期間が限定されていることが多いです。反面、学生向けカードは社会人になっても使い続けることができるものも多いですが、特典に偏りがある場合があります。
どれを選ぶかは、クレジットカードを持つ目的や自分の生活圏内でどれくらい使えるかを考えなければいけませんので、気を付けましょう。後半で、幾つかおすすめのクレジットカードを詳記しますので、ぜひ参考にしてください。
家族カードとの違いは?
クレジットカードを持つことを考えるとき、親のクレジットカードの「家族カード」を持つという選択肢もあります。親によっては、こちらを強くすすめる場合もあるでしょう。
せっかくクレジットカードを持つのであれば、「自分のカードを持ちたい」と思うかもしれませんが、用途によっては家族カードが良い場合もあります。
そのため、学生向けのクレジットカードと家族カードの違いを理解しておくべきだと思います。
学生向けのクレジットカードと家族カードを比べると、家族カードには幾つかの違いがありますので、紹介します。
- 審査が厳しくない ……家族ではなく本カードを持つ人の信用で審査される
- 年会費が安い ……年会費が格安か、無料の場合が多い
- 支払い口座(名義)が同じ ……家族カードの支払い口座は親の口座で、自分の口座ではない
- 利用明細の届け先が同じ ……名義人宛に明細が届きます。つまり、買い物履歴がすべて親に届く
- 限度額が共有される ……親がショッピング枠を使い切ったら、使えなくなる(その逆も同じ)
- ポイントが合算される ……親のカードと家族カードの利用実績が合算されてポイントが付与される
これらの違いを考慮して、家族カードにするか、学生向けクレジットカードにするかを考えてみましょう。
ただし、1.と2.については、前述しているように学生向けカードも同じような場合があり、大きな違いではないかもしれません。
また、6.はポイントが合算されるために有利に見えますが、学生向けクレジットカードではポイントを有利にためられる特典がある場合が多いので、一概に家族カードが有利とはいえません。
むしろ、4.の「名義が同じで利用履歴がすべて親に見られる」という点と、5.の限度額が共有されるため、不意に使えなくなる可能性がある点をどう考えるか、だと思います。
学生がクレジットカードを作るに当たって
「学生向けクレジットカードを作る」ときには、幾つか注意して欲しい点があります。また、ネット上などで疑問点として多く挙がっている点についても、併せて説明していきましょう。
申込時に記入する項目
まず申込時に記入する内容です。
もっとも重要なのは、「すべて正直に記入すること」です。ウソは必ずばれますし、ウソだとばれれば間違いなく審査に落ちます。審査に落ちたことはクレヒスに残りますので、クレヒスに傷がつくことになります。必ず、本当のことを記入しましょう。
次に、入力項目について見ていきましょう。クレジットカードの申込では、学生でも社会人でも、入力する項目には、以下のような項目があります。
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 電話番号やメールアドレス
- 配偶者の有無
- 勤務先(学生ならばアルバイト収入の有無も選択)
- 年収(アルバイトの年収を正確に入力)
- 借入金額
この入力項目について疑問点として挙がることが多いのは、収入や借入金額の項目です。よくある質問について、回答していきましょう。
アルバイトをしてないけど大丈夫?
年収については、自分が稼いでいる金額を書くことになります。そのため、アルバイトをしていなければ稼いでいるお金はありませんから、「0」を記入することになるでしょう。ここでウソを吐いたところで、なにも得るものはありませんので、稼いでいないなら、正直に「0」と書いてください。
もちろん、収入があれば、それに越したことはありませんので、アルバイトで稼ぐ平均月収の12倍を入力するようにしましょう。
親からの仕送りは収入に含める?
前述しているように、収入は「自分で稼いだ金額」を書かなければいけません。そのため、親からの仕送りだけで生活している人も、年収は「0」になります。
なお、親からの仕送りを運用しているような人がいれば、その収益は収入になりますので、その金額を記入しましょう。(その場合は、きちんと確定申告をしなければいけませんし、その仕送り自体に贈与税がかかる可能性がありますので、注意してください)
奨学金は、借金になるの?
借入金額については、多くの人が「0」と書くことになると思いますが、奨学金を受けている人はどうするべきか気になると思います。もし奨学金を借入金額として記入するのであれば、相当大きな金額になりますので、「審査に影響があるのでは?」と心配になるかもしれません。
しかし、安心してください。奨学金は、クレジットカードの申込時に記載する借入金額には該当しません。
奨学金以外に借金がなければ、堂々と「0」と記入してください。
学生のクレジットカード審査は、厳しいと聞いたけど?
本来のクレジットカードの審査は、入力された情報やクレヒスから、その人の返済能力を判断します。カード会社としても、「返済能力のない人」にカードを使わせるわけにはいかないからです。
しかし、学生向けクレジットカードは少々事情が異なります。
敢えて、収入がなくクレヒスもない場合が多い学生向けに提供しているクレジットカードですので、本人に返済能力がない「収入ゼロ」で、クレヒスがない場合でも、審査に通ることが多いのです。
カード業界には、「ファーストカード(最初に持ったカード)は一生使われる」というジンクスがあります。そのため、カード会社は、多少無理をしてでも学生に自社のカードを持ってもらおうとしているのです。
また、「子供を大学に通わせるほど親に収入がある」という点が担保になっており、合わせて、限度額を低くしてリスクを最小限にすることで、本人の収入がゼロでも審査に通すわけです。
携帯電話料金の支払いには気を付けて!
学生向けクレジットカードの審査は特別で通りやすいと説明しましたが、1点だけ注意しなければいけないことがあります。
それは、「携帯電話料金の支払い」です。
実は、多くの人が気軽におこなっている「携帯電話の機種代の分割払」というのは、毎月の携帯電話料金の支払金額から、機種代金を返済しているのです。
つまり、携帯電話の支払いが滞ってしまうとうことは、その返済が遅延してしまうということになり、クレヒスに傷がついてしまうのです。
いくら学生に契約して欲しいカード会社でも、クレヒスに傷がついている場合は慎重に審査するしかありませんので、審査に落ちてしまう可能性が格段に上がってしまいます。
大学生と短大生、専門学生で違いは?
学生専用カードには、「学生であること」という制限があります。これは、大学生だけではなく、短大生も専門学校生も含まれていますので、安心してください。
ただし、すべての学校が対象となっているかというと、そうではありません。一般的には、文部科学省に学校として認められている認可校でなければいけない場合がほとんどです。つまり、予備校や教習所、認可されていない外国の学校の日本校などに通っていても、学生とみなされません。
もし、認可校かどうか不安であれば、カード会社に確認してみましょう。
もちろん、「学生」という条件のない学生向けカードであれば、どんな学校に所属していようと申し込めます。もし、「認可されていない学校」に属している場合は、そちらを選択すれば良いわけです。
学生におすすめのクレジットカード
学生がクレジットカードを持つ意味と方法を理解してもらえたところで、学生におすすめのクレジットカードを紹介しましょう。
ここで紹介するクレジットカードは、数あるクレジットカードの中でも「学生が持つのに適している」と私が考えているカードです。ぜひ、検討してみてください。
三井住友VISAデビュープラスカード
日本では、トップレベルの知名度を誇る三井住友VISAカードの「学生専用版のカード」が、三井住友VISAデビュープラスカードです。
高校生を除く満18歳から25歳までの学生が対象となるカードで、この5券種の中ではもっとも知名度が高いと思われますので、親の承認が得やすいカードではないでしょうか。
JCB CARD EXTAGE
JCBのオフィシャルカードですので、ディズニー柄のカードや東京ディズニーリゾートのチケットが当たるキャンペーンなど、JCBらしい特典があります。
満18歳から29歳以下(高校生を除く)限定で申し込めるカードで、職業条件はありません。そのため、社会人でも申し込むことができます。有効期限は5年間ですので、多くの学生専用カードと違って、30代でも利用することができます(29歳で申し込めば34歳まで使えます)。
楽天カード
このカードで楽天市場の決済をすると、ポイントが+1倍される特典があります。そのため、楽天市場を利用する人であれば、ぜひ持っておきたいカードでしょう。
満18歳以上(高校生を除く)であれば誰でも申し込むことができる一般カードで、学生でも申し込めます。
エポスカード
マルイデパートが発行しているクレジットカードで、楽天カード同様、高校生を除く満18歳以上であれば、誰でも申込可能な一般カードです。
マルイや提携店でのポイント還元の他、マルイのセール期間「マルコとマルオの7日間」中には10%割引の特典がありますので、マルイをよく利用している人にはとても便利だと思います。
学生専用ライフカード
高校生を除く満18歳以上25歳以下の学生だけが申し込める、学生専用カードです。
学生の間は、「海外旅行でのショッピング代金の5%キャッシュバック」や携帯代金をこのカードで支払えば抽選で毎月プレゼントがもらえるなど、特典が充実しています。学生ならば、持っておきたいカードではないでしょうか。
おすすめカードを比較してみる
ここまでに紹介した5券種を表にして並べてみましょう。そうすれば、求めている機能が優秀なカードがどれなのか、一目で分かると思います。
|
三井住友VISA |
JCB CARD |
楽天カード |
年会費 |
初年度無料 |
5年間無料 |
永年無料 |
限度額 |
10万円から30万円 |
10万円か30万円 |
5万円から100万円 |
手数料 |
リボ払:15.0% |
解約手数料:2,000円(税抜) |
リボ払:15.0% |
ポイント |
還元率1.0% |
初年度還元率0.8% |
還元率1.0% |
付帯保険 |
なし |
海外(利用付帯) |
海外(利用付帯) |
その他 |
26歳以降の更新時に三井住友VISAプライムゴールドカードへ自動更新 |
海外旅行利用分のポイント2倍 |
各種キャンペーンや楽天市場などの利用でポイント+1倍以上 |
|
エポスカード |
学生専用 |
年会費 |
永年無料 |
永年無料 |
限度額 |
10万円から100万円 |
5万円から30万円 |
手数料 |
リボ払:15.0% |
リボ払:15.0% |
ポイント |
還元率0.5% |
還元率0.66% |
付帯保険 |
海外(自動付帯) |
海外(自動付帯) |
その他 |
「マルコとマルオの7日間」は、マルイでの買い物10%割引 |
海外旅行でのショッピング代金の5%キャッシュバック |
数多くの中から自分に合ったクレジットカードを見つけるのはたいへんかもしれませんので、まずはこれらの中から選んでみるのも悪くないと思います。
まとめ
学生が学生向けのクレジットカードを持つのは、それほど難しくありません。
親の承諾を得て、申込時に正直に記入すれば、携帯電話の支払いを滞納しているようなことがない限り、問題なく審査に合格することができるでしょう。
そうして、学生になってクレジットカードを作ると、大人になった証として自分に自信が持てると思います。(学生向けの優遇はされているとしても、)一定の信用を得て手に入れたわけですから、当然です。
しかし、「信用を得た」ということは、その信用を裏切らないようにしなければいけないということを、しっかりと理解しておかなければいけません。