学生のためのクレジットカードマイスター

クレジットカードについて学生向けに知識や情報を伝えるサイトにしていきたいです。

「学生でもクレジットカードは作れる!」その理由と意義とは?

 

「クレジットカードは、学生でも作れます!」といったコピーを、Web広告やチラシで見たことがある人も多いでしょう。

詐欺のような怪しい広告も多いですし、「収入のない学生が作れるわけもない」と、無視してしまう人も多いかもしれません。

けれど、「学生でも作れます」というのは本当の話で、「学生向けクレジットカード」というものもあるくらいなんです。

また、私は、クレジットカードは「学生だからこそ持つべき」だと思っています。

 

それはなぜか?

学生がクレジットカードを取れる理由と、私がおすすめする訳について、詳しく説明していきましょう。

学生でも取れる「学生向けのクレジットカード」って、どんなカードなの?

そもそも、「学生向けのクレジットカード」がどんなものなのだか分からない人もいるかもしれません。

まずは、そこから整理していきましょう。

学生が申し込めるような条件になっている

クレジットカードは、誰でも申し込めるわけではありません。

「クレジットカードを使う」というのは、商品代金を立て替えてもらうということです。そのため、カード会社が、立て替えたお金をきちんと返す、「信用できそうな人」にしか申し込みできないようにするのは当然のことでしょう。

そこで、一般的なクレジットカードでは、「20歳以上で安定した収入がある人」が申し込み可能な人になっています。「責任の取れる大人」で「返済できる収入がある」人ということですね。

しかし、学生向けクレジットカードの場合、この条件が以下のようになっています。

  • 年齢が、満18歳以上で満25歳から満30歳程度以下であること
  • 学生であること

この条件のポイントは、「収入について明記されていない」というところです。

多くの学生は、収入が安定していなかったり少なかったりしますし、収入がないこともあります。そのため、学生向けクレジットカードでは、その点が考慮されているわけです。

「学生であること」ということ

前述しているように、学生向けクレジットカードの条件には、「学生であること」というものがあります。そんな条件のあるカードは、学生でなければ取れない特別なものです。そのため、できれば学生の間に取得しておくべきたいカードです。

しかし、「学生」という条件を具体的に理解している人は、案外少なく、申し込めると思っても実は無理だということもあります。そのため、「自分は申し込めるのか?」と不安に思う人もいるでしょう。

以下に、学生向けクレジットカードを持てるのかどうかを、主な学校ごとにまとめました。

学生

クレジットカードを

取れるか

備考

大学生

可能

年齢制限によっては取れない場合があります

大学院生

可能

年齢制限によっては取れない場合があります

専門学校生

可能

年齢制限によっては取れない場合があります

短大生

可能

年齢制限によっては取れない場合があります

高校生

不可

学生ではないため、申し込めません

高専生

可能

年齢制限によっては取れない場合があります

中学生

不可

学生ではないため、申し込めません

社会人入学や

放送大学

不可

学生と認められません

ポイントは、中学生や高校生が、年齢制限ではなく、「学生ではないため」申し込めないというところです。

実は、「学生」というのは、大学や短大、高専などの高等教育機関に通う人のことを指します。そして、中学校や高校は、中等教育機関に属していますので、そこに通う人は学生ではなく「生徒」と呼ばれるのです。(ちなみに、小学生は「児童」です)

だから、中学や高校に通っている人は「学生であること」という条件に合致せず、申し込むことができないわけです。

カード会社が積極的に発行したい(「学生に持って欲しい」と思っている)

一般的には、クレジットカードを申し込める人の条件として「返済できる収入がある」というものがあると前述しました。

でも、学生向けのクレジットカードには、その保証である収入の条件がありません。

 

それは、カード会社が「そこまでしてでも」、学生に持って欲しいと思っている(囲い込みたい)理由があるからなのです。

カード会社には、「ファーストカード(始めて持ったカード)は一生使う」というジンクスがあります。

学生にカードを作ってもらえば、それは、ほぼファーストカードになりますので、ジンクス通りだとすれば、その後数十年使ってくれる顧客になります。

また、ジンクスが本当ではなくても、学生の頃からカードを使う習慣ができれば、大人になってもカードを使い続ける場合が多いため、カード市場の顧客を増やすという点でも十分に意味があります。

 

つまり、学生向けクレジットカードというのは、カード会社が顧客を増やすために、できるだけ発行したいカードなのです。

※もちろん、カード会社も無条件で貸し倒れ(貸したお金が返ってこない)のリスクを受け入れることはありません。そのため、収入の条件がない学生向けクレジットカードは、限度額が、一般的なクレジットカードよりも低くなっています。

学生向けクレジットカードは、学生だからこそ取りやすい!

ここまでの説明で分かる通り、学生向けクレジットカードは、カード会社が「学生」に持って欲しいと思っている、「学生」が申し込みやすい条件が設定されたカードなのです。

そのため、「学生でも取れるの?」ではなく、「学生だから取れる」有利なカードだと言えるでしょう。

なぜ学生の頃からクレジットカードを持つのか? 意義とメリット

いくらカード会社が工夫して取りやすくしても、学生が持つ意義がなければ、誰も申し込むことはありません。

また、周囲の大人の中には、「クレジットカードなんて、社会人になってからで十分」という人は少なくないでしょう。

でも、冒頭に「学生だからこそ持つべき」と書いた通り、私は学生の頃からクレジットカードを持った方が良いと考えています。

なぜなら、学生の頃からクレジットカードを持つことで、以下のような意義やメリットがあるからです。

  • クレヒス(クレジットヒストリー:利用履歴)を蓄積できる
  • 収入がなくてもクレジットカードが持てる
  • 学生ならではの特典がある

それぞれ、簡単に説明しましょう。

クレヒスを蓄積できる

クレジットカードというのは商品代金を立て替えてもらうわけですから、お金を借りているのと同じです。それを、毎月の支払いで返済することになります。

クレヒスというのは、そんなクレジットカードの利用と返済の履歴のことです。もう少し広い意味では、お金を借りて返済したというお金に関する履歴のことになります。

つまり、この履歴を見れば、その人が「きちんとお金を返す人」か「お金をなかなか返さない人」か、という「経済的な信用度」が一目で分かるようになっているわけです。

そのため、新たなクレジットカードの取得や更新、限度額の増額、銀行で住宅ローンを借りるときなどの審査で、クレヒスは重要な基準の1つになっています。(信用できない人に、お金は貸せませんよね?)

そして、クレヒスは、毎月確実に返済していくことでしか蓄積できません。つまり、学生の頃からクレジットカードを使い始めれば、誰よりも多くクレヒスを蓄積でき、自分の「信用度」を高めることができるのです。

収入がなくてもクレジットカードを持てる

学生の間はあまり意識しないかもしれませんが、この点はとても大きなメリットです。

一般的なカードの申し込みには、「安定した収入」が必要だと説明しました。

具体的には、「半年程度以上の勤続年数」がなければ、「安定している」と解釈されないことが多いのです。

つまり、「社会人になってからクレジットカードを取る」には、入社半年間は審査に落ちる可能性が高いと言えるわけです。

特に自営業や契約社員で短期の派遣を繰り返すような不安定な職業の場合は、どれだけ勤続年数があっても、審査に落ちるリスクはそれなりにあります。

学生の間に学生向けクレジットカードを取るなら、その点を意識する必要がありません。

学生ならではの特典

ここまでの2つのメリットだけでも、学生がクレジットカードを持つ意義は十分にあると思います。

でも、学生向けクレジットカードには、学生だけがお得になる特典が満載なんです。

むしろ、これらの特典を得るためだけにクレジットカードを持つ人の方が多いかもしれません。

代表的な特典を紹介しましょう。

年会費

一般会員なら2,000円から5,000円程度かかる年会費が、学生の場合は無料になります。持っているだけではコストがかかりませんので、学生がクレジットカードを持つにあたっての敷居を大きく下げてくれる特典です。

ポイント特典

学生の間はポイント付与率が上がる(1.5倍や2倍など)ものです。

つまり、学生の間は余分に割引をしてもらえるようなものですので、とてもお得です。

海外旅行保険保障

海外旅行傷害保険は、海外旅行時の事故や病気などを保障してくれるものです。

空港で契約すると、短期間の旅行でも5,000円や10,000円程度はかかりますので、それが無料で付帯されるのは、とてもお得で心強いのではないでしょうか?

クレジットカードは、学生だからこそ取りやすくて、お得なんです。

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インターネットでは「クレジットカードの審査に通らない」という記事を多く目にします。そのため、クレジットカードは取りにくいものだと思われがちです。収入がない学生であれば、なおさらそう思うでしょう。

しかし、ここまでに説明した通り、クレジットカードは「学生だからこそ取れる」ものなんです。

また、学生だからこそ、クレジットカードを持つことに意義があり、よりお得に使えます。

これから学生になる人や、学生だけどカードを持っていない人は、ぜひクレジットカードを活用して、将来への備えとお得な学生生活を得るチャンスを、逃さないようにして欲しいと思います。