ポイントで賢くお得に、学生がクレジットカードを有効活用する方法
「学生になったから、クレジットカードを持ちたい」
「海外旅行に行くから、クレジットカードを持ちたい」
「独り暮らしを始めるから、クレジットカードを持ちたい」
クレジットカードを持つ「理由」は、いろいろありますよね。
でも、クレジットカードを持つ「理由」は考えても、持つカードの「基準」までは、それほど深く考えない人は少なくありません。
クレジットカードを持つのであれば、できる限りお得で使えるものを持ちたいと考えるのであれば、持つカードの「基準」が重要なのです。
ここでは、クレジットカードをお得に持つための基準(選び方)を説明していきます。
学生向けクレジットカードの選び方
クレジットカードの「基準」は、「用途に合った便利なもの」というのが第一です。
でも、それに加えて、「お得なもの」だった方が良いに決まっています。
まずは、クレジットカードの「お得な」特典をいくつか紹介しましょう。
年会費
「年会費無料」という特典は、クレジットカード選びの基本でしょう。
持っているだけで払わなければならない年会費は、ない方が良いに決まっています。
特に、初めて持つとなると、使い続けるかどうかも分からないので、できる限り余計なコストはかけない方が賢明です。
ただし、年会費無料でも、次のようにいくつかのパターンがありますので、気をつけなければいけません。
- 無条件で永年無料
- 一定期間は無料(初年度のみ、在学中のみ)
- 前年度利用実績があれば無料
- 決められた金額の利用実績があれば無料
海外旅行向き
クレジットカードを持つ理由が「海外旅行」という学生はたくさんいます。
そのため、学生向けのクレジットカードには、次のような「海外旅行向きの特典」が充実しているものが多いです。
- 海外旅行傷害保険が付帯
- 海外旅行のショッピング代金の一部をキャッシュバック
- 海外旅行のショッピング時のポイント付与率アップ
- 手荷物配送優待
保険・補償
海外旅行のところでも書いていますが、クレジットカードを持っているだけで保険が付帯するものもあります。
付帯する保険の代表的なものを紹介しましょう。
- 旅行傷害保険(国内、海外)
- 携行品補償
- ショッピング保険
- 不正使用補償
卒業後にも使える?
学生向けクレジットカードで忘れがちなのが、いろいろな特典が「学生の間だけ使える」場合があるという点です。
どんな特典が「学生の間だけ使える」のか、卒業後はどんな特典になるのかは、きちんと確認しておかなければいけません。
特に年会費などの手数料がかかるようになるものもありますので、注意しなければ無用なコストがかかることになります。
ポイント・マイル特典
「クレジットカードをお得に使う」という話をするとき、多くの人が「ポイント制度」を思い浮かべるのではないでしょうか?
それは、正解です。
クレジットカードは、ポイント制度をうまく利用することで、とてもお得に活用できるのです。
そして、ポイント制度を使いこなす上で重要なのが、「還元率」なんです。
「クレジットカードのお得さ=還元率の高さ」と言っても、あながち間違いではありません。
「還元率」は、「付与率」とは違う
ポイント制度の「還元率」を考えるに当たって注意したいのが、「還元率」と「付与率」の違いです。
クレジットカードを紹介するサイトや記事でも、混同して書かれていることがあるので仕方ありませんが、「還元率」と「付与率」を混同していると、思わぬ罠にはまります。
付与率
付与率というのは、クレジットカードをいくら使ったら、何ポイントもらえるか、という単純なものです。
例えば、利用金額1,000円ごとに5ポイント付与されるカードの付与率は、0.5%になります。
付与率 = 5ポイント ÷ 1,000円 × 100 = 0.5%
このカードは、利用金額の0.5%がポイントとして付与されるということですね。
つまり、「付与率」というのは、「利用金額に対する、もらえるポイントの割合」を示しているわけです。
当然、付与率が高ければ、ポイントが短期間でたくさん貯まることになります。
還元率
還元率は、付与率と、「何ポイントあたりに、何円もらえるのか」とで計算します。
上記の例と同じカードが、100ポイントで50円に換金できるとしましょう。すると、還元率は0.25%になります。
還元率 = 0.5% × (50円 ÷ 100ポイント)× 100 = 0.25%
これは、付与率に「ポイントに対する、もらえる金額の割合」をかけたものです。
付与率が、そもそも、「利用金額に対する、もらえるポイントの割合」です。
そのため、還元率というのは、「利用金額に対する、もらえる金額の割合」ということになりますね。
ポイント還元率からみる学生におすすめのクレジットカード
ポイント還元率は、利用金額のうちいくら戻ってくるかを表しています。もちろん、少ない金額でたくさん戻ってきた方がお得ですので、還元率が高ければ、それだけお得だと言えます。
ここからは、ポイント還元率をもとにして、学生におすすめできるクレジットカードを紹介します。
つまり、ここで紹介するのは、数多くのクレジットカードの中でも、比較的お得なクレジットカードと言えるものです。
ぜひ、参考にしてください。
エポスカード
ポイント還元率: 0.500%
マルイが発行しているクレジットカードです。
マルイのセール期間「マルコとマルオの7日間」に利用すると、10%割引を受けることができる人気のカードです。
一般カードですが、申し込み条件が「18歳以上(高校生を除く)」ですので学生でも取得でき、年会費永年無料ですので、持っていて損はないと思います。
国内の一般加盟店やマルイ各店で、200円ごとに1ポイント付与され、1,000ポイントで1,000円分の「VJAギフトカード」などに交換できます。
学生専用ライフカード
ポイント還元率:0.500%から0.666%
LIFEカードの学生専用カードです。在学中は年会費無料、海外旅行傷害保険は無料付帯、海外旅行でのショッピング利用額の5%キャッシュバックなど、海外旅行に強いカードです。また、誕生日月ポイント3倍など、ポイント付与率も高めな印象です。
国内の一般加盟店で、1,000円ごとに1ポイント付与され、1,000ポイント以上で「JCBギフトカード」などに交換できますが、交換ポイントによって換金率が違います。(1,000ポイントで5,000円、1,800ポイントで10,000円分、8,800ポイントで50,000円、15,000ポイントで100,000円分)
楽天カード
ポイント還元率:1.0000%
楽天市場で有名な楽天が発行するクレジットカードで、エポスカード同様、一般カードですが学生でも取得できます。年会費は無料で、いたるところで楽天スーパーポイントが付与されますので、楽天市場を使う人にとっては使いやすいカードと言えるでしょう。
国内の一般加盟店で、100円ごとに1ポイント付与され、ポイントは1ポイント=1円として楽天市場などでの割引に利用できます。なお、楽天市場でこのカードを利用すれば、100円で4ポイント付与されますので、付与率も還元率も最強と言えるかもしれません。
三井住友VISAデビュープラスカード
ポイント還元率: 1.0000%
三井住友VISAカードの学生向けクレジットカードです。18歳から25歳までの人であれば学生でも取得できます。初年度は年会費無料で、2年目以降も前年度の利用実績があれば利用料無料となります。次回の更新時には自動でプライムゴールドカードへ、その次の更新(30歳以上)ではゴールドカードへ自動で切り替わります。
国内の一般加盟店で、1,000円ごとに2ポイント付与され、200ポイントで、1,000円分の電子マネーiDへ交換(キャッシュバック)されますので、還元率はトップレベルと言えるでしょう。
JCB CARD EXTAGE
ポイント還元率: 0.5000%
JCBカードが発行する29歳以下限定のカードです。初回更新までは年会費無料で、海外旅行保険が利用付帯されています。JCBが東京ディズニーリゾートのオフィシャルスポンサーということで、貯めたポイント(2,600ポイント)をディズニーランドかディズニーシーのチケットと交換できます。
国内の一般加盟店で、1,000円ごとに1ポイント付与され、200ポイントで、1,000円分のnanacoポイントへ交換されます。
まとめ
クレジットカードを持つのであれば、「できるだけお得なカードを持ちたい」と思うのは当然です。しかし、ただ、それぞれの特典を漫然と確認していたのでは、どれがお得なのかがはっきりと分かりません。
そんなときに有効なのが、ここまでに紹介した「還元率」なのです。
「還元率」は利用した金額のどれくらいが戻ってくるのかを示すので、純粋な割引とも考えることができます。そのため、分かりやすくて比べやすい基準なのではないでしょうか?
もちろん、クレジットカードの用途によっては、還元率だけで選ぶと失敗することもあると思います。しかし、還元率で選んだことで後悔することはほとんどないでしょう。(年会費有料の場合は、話が違ってきます)
ぜひ一度、自分が持っている(選ぼうとしている)クレジットカードの還元率を確認して、どれくらいお得なのかを計算してみてください。
ここで「おすすめ」として紹介したカードの「還元率の高さ」に驚くかもしれませんよ。