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アコムのキャッシングカードは、なぜ「アコムカード」ではなく「ACカード」なのか?

大手消費者金融のアコムは商品として、カードローン専用の「アコムカード」と、クレジット機能が付いた「ACマスターカード」を用意しています。

「ACマスターカード」は雑誌やサイトでも勧められることが多いクレジットカードではありますが、名前にも券面にも「アコム」の文字は入っておらず、アコムが発行しているカードとは知らなかった人もいるのではないでしょうか。

カードローン専用の「アコムカード」も、名前にこそ「アコム」が付いてはいますが、券面は黒地の上に「AC CARD」の文字が書かれているのみです。(下図は公式サイトより)

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他にも、アコムから送られてくる郵便物や明細書の送り元も「アコム」ではなく、「ACサービスセンター」からになっていたりします。

アコムは、なぜ「アコム」ではなく「AC」の表記を利用するのでしょうか。
その理由を考えました

「プライバシー保護の観点から」がアコム側の見解

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「アコム」を「AC」に変えることで、どのようにプライバシーが保護されるのかはわかりませんが、「プライバシー保護の観点から」というのがアコムとしての見解のようです。

 

なんとなく釈然とはしませんが、目的がプライバシー保護なら別に悪いこととも思えません。

アコムに頼る人は、だいぶ切羽詰まった人も多いはずですから、プライバシーは保護されるに越したことはないはずです。

 

アコムは、コンプライアンス統括部を設置するほど企業倫理に力を入れているようですから、「AC表記」もその一貫なのかもしれませんね。

単純に考えるなら、ここで話は終わりです。
ですが、もう少し深掘りして考えましょう。

 

「ACという隠語でサラ金のイメージを隠蔽している」という穿(うが)った見方

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消費者金融は、社会問題に「サラ金」としての悪いイメージと未だに戦っています。

 


「サラ金は、お金がない人につけこんで借金をさせている」というイメージを持った人なら、

 

「『アコム』だとサラ金なのがバレてしまうので、『AC』という隠語を使ってサラ金のイメージを隠している」

 

と穿った見方をすることもできるでしょう。

さらに、

 

「『アコム』の表記がないことで、消費者金融を利用しているという意識が薄れて、キャッシュカードのような感覚で利用しすぎてしまうのではないか。」

 

という考えもできます。。

少し考えすぎな気もしますが、消費者金融のイメージと利用者の意識は、重要な問題ではあります。

 

 「周りにバレないからありがたい」という利用者の気持ち

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もちろん、消費者金融を利用している意識が薄れるのは問題ですが、利用者からすると単純に「AC表記」の方が周りにバレなくて助かるという気持ちはあると思います。

 

ACマスターカードはクレジット機能もついているので、「アコム」の名前が入っていると人前で出すのが恥ずかしい、という人もいるでしょう。

親や家族に内緒でキャッシングをしたい人にとって、契約時の郵便物や請求書が「ACサービスセンター」名義で届くのはありがたいはずです。

 

公式には「プライバシー保護」という名目は、もしかしたら、「利用者がバレずに使いやすいように」ということを指しているのかもしれませんね。

つまり、利用者の「消費者金融を利用している」というプライバシーを守っていると言えます。

 

 ACに気を取られて、節度(Moderation)を忘れないようにしよう

以上、アコムが「AC」表記にこだわる理由の推測でした。

この「AC」という表記、こじつけではありますが、アコムの社名の由来と照らし合わせて考えると面白いことが言えます。

 

アコム(ACoM)というのは、

  • Affection(愛情)
  • Confidence(信頼)
  • Moderation(節度)

の頭文字を取った造語です。

 

しかし、券面などにカードなどの表記は「AC」だけで「M」が含まれていません。

 

周りにバレにくい「AC」表記は、アコムからの「愛情」と「信頼」の証かもしれませんが、「節度」はあなたに任されているのです。

「AC」に気を取られてついつい使いすぎないよう、常に「節度(Moderation)」を忘れないようにしましょう。