国際ブランドとクレジットカード会社が一緒くたにならないように説明します。
クレジットカードマイスター1本目の記事は、クレジットカードの基礎中の基礎である国際ブランドから説明してみたいと思います。
はじめは私の自己紹介を兼ねた内容にしようか悩んだのですが、何を書いたらいいのか分からなくなってしまい、まずは書きやすいテーマからという助言(?)をはてなブログの先輩方からいただきまして今に至ります。まだブログに慣れてもおらず、正直いつまで続くかも分かりませんが、もしよろしければ読者登録をしていただければありがたいです。
私については後日、改めて自己紹介の場を設けさせていただければと思いますのでよろしくお願いいたします。
それでは、早速国際ブランドについて学んでみましょう。
国際ブランドとは?クレジットカード選びで重要な基礎
「なんのクレジットカードを使っているの?」
「わたしは『VISA(ビザ)』!」「僕は『mastercard(マスターカード)』だよ!」「やっぱ『JCB(ジェーシービー)』でしょ!」
クレジットカード選びに迷っているときに、友人に聞いてみるとこのような回答をもらったことはないでしょうか?実はこの回答は正しいようで、正しくありません。
なぜならVISAやmastercard、JCBというのは国際ブランド名であり、クレジットカード名ではないからです。
- 国際ブランド名:VISA、mastercard、JCB 等
- クレジットカード名:楽天カード、セゾンカード、JCB一般カード 等
一口にVISAカードと言っても、三井住友VISAカード、ANA VISAカード、楽天カードのVISAブランド、リクルートカードのVISAブランドなど多岐にわたっており、それぞれの特徴も異なります。そのため、国際ブランド名とクレジットカード名の違いを理解せずに、クレジットカードを選んでしまうと全くメリットのない選択をしてしまう恐れもあるのです。
そこで、これから3回に分けてクレジットカードの国際ブランドについて解説してみたいと思います。ここでは国際ブランドとクレジットカード発行会社の関係について見ていきましょう。
クレジットカード券面の見方
クレジットカード発行会社名とクレジットカード名、それから国際ブランド名は、それぞれ券面画像を確認してみると分かると思います。例えば、上記の券面画像は三井住友カードが発行するデビュープラスというクレジットカードで国際ブランドはVISAであることが分かります。(正式名称は三井住友VISAデビュープラスカード)
もし友達に持っているクレジットカードについて尋ねられたら、まずは自身のクレジットカード券面を確認してみましょう。きっとクレジットカード名と国際ブランドを混合することなく正確な情報を伝えられるようになると思います。
国際ブランドとクレジットカード発行会社の関係
クレジットカードのメリットは、国内外問わずショッピングセンターやホテル、飲食店で決済を簡易にしてくれる利便性です。
しかし、その利便性はクレジットカード単体で実現できるものではありません。その利便性を提供している決済プラットフォーム(多国間の決済を実現)こそが国際ブランドなのです。
上の図は国民生活センターで公開されている「クレジットカード知っておきたい基礎知識」のなかで紹介されているものです。
クレジットカードの取引は、基本的に4者間で行われます。
- 国際ブランド
- クレジットカード会社(2本の場合、クレジットカード会社が発行業務であるイシュアーと加盟店業務のアクワイアラを兼ねています)
- 加盟店(クレジットカード決済ができるお店)
- クレジットカード契約者(あなたやわたし)
このように国際ブランドの決済ネットワークによって、国内で発行したクレジットカードを海外で利用したとしても安全に取引することができるのです。
(余談)なぜ年会費無料で使えるの?クレジットカードの収益源とは
なぜ入会費無料・年会費無料でクレジットカードのような便利なサービスを使うことができるのでしょうか?
それは、クレジットカード決済を導入している加盟店が支払う手数料によって成り立っているからに他なりません。わたしたちがお店でクレジットカードを利用すると、お店は加盟店手数料(決済手数料)として販売価格の1〜10%をアクワイアラであるクレジットカード会社に支払う契約をしています。
それによって入会費や年会費が無料でも、サービスが充実したクレジットカードを利用することができていることになりますし、わたしたちがクレジットカードを利用すれば利用するほどクレジットカード会社が得る加盟店手数料は増えますので、さらにサービス内容を充実するという好循環を生むことができます。
ちなみに、クレジットカード会社はこの加盟店手数料は国際ブランドと折半しています。
なんとなくでも国際ブランド名とクレジットカード名の違いについて理解できましたか?
次は国際ブランドの種類と選び方についてまとめたいと思います。