学生がクレジットカードを作る前に知っておきたい、クレジットカード発行にかかる日数
「急に海外旅行へ行くことになった」 「海外留学を準備していたが、クレジットカードを作り忘れていた」 「今度のデートはクレジットカードでスマートにしたい」
急にクレジットカードが必要になることは、学生でもあるでしょう。
ただ、学生の場合、「クレジットカードを手に入れるまでに何日かかるのか」が分からない人は少なくないかもしれません。
ここでは、一般のカードや学生専用クレジットカードの発行日について詳しく解説します。また、学生が最短でクレジットカードを取得できる、おすすめのカードを紹介しましょう。
クレジットカード発行までの流れには、いくつかの種類がある
クレジットカードを「申し込んでから発行されるまで」の流れには、発行日数の違いでいくつかの種類がありますので、それぞれの手順にかかる時間も合わせて紹介します。
通常の発行の流れ
ほとんどのクレジットカードは、次のような流れで発行されます。
- Webサイトからの申し込み:すぐ
取得したいクレジットカードのWebサイトの申し込みページで、必要事項を正確に入力します。「氏名」「年齢」はもちろん、「学校名」「口座情報」など、以下のような情報を入力するのが一般的です。
- 学校名
- 学年
- 卒業(予定)年月
- 現住所と電話番号
- 実家の住所と電話番号
- 引き落とし用の銀行口座の口座情報
- 年収(アルバイトをしていなければ0円)
- 他社からの借入額
- 国際ブランドの種類(JCBやVISA、MasterCardなど)
-
メールアドレス
-
申込書類への押印と書類発送~カード会社へ到着:3日程度
申込書のファイルをダウンロードします。
申込書には、1.で入力した内容が記入されていますので、内容を確認しておきましょう。
問題なければ、印刷して、引き落とし口座の届出印を押印します。
その後、押印した申込書類と本人確認書類(運転免許証や保険証のコピーなど)を同封して、指定の住所へ発送することで、申し込み完了です。
届出印や本人確認書類の準備ができていれば、それほど時間のかかるものではありません。ただし、申込書を郵送しますので、カード会社へ届くまでに3日ほどかかります。
- 審査:1週間程度
カード会社にて、申込書の記入内容や本人のクレヒス(クレジットヒストリー:取引履歴)をもとに審査が行われます。また、並行して申し込みの確認電話(本人あて、実家あて)や、在籍確認の電話(アルバイト先あて)が行われる場合が多いです。
- カード発行~到着:3営業日程度
審査で問題なければカードが発行され、登録している自宅住所へカードが郵送されます。このとき、必ず「書留」で送られ、本人以外は受け取れませんので、注意が必要です。
以上のように、一般的なクレジットカードが発行されて自宅に届くまでの日数は、おおよそ2週間程度です。
申し込みや受け取りのタイミングがうまくいかなければ、3週間から1ヶ月かかることもありますので、時間のあるときに申し込まなければいけません。
ただ、この手順には、ほとんどすべてのカードが対応しており、カードの選択肢が多くなっていますので、自分に合った最適なクレジットカードを選ぶことができます。
スピード発行とは
一般的な発行日数の半分程度の、3営業日から1週間で発行されるのが、「スピード発行」です。
対応しているクレジットカードの数は多くないですが、知名度の高いカードも対応していますので、目にする機会は多いかもしれません。
一般的なカードと「どこが違うのか」、「なぜ早いのか」を中心に説明しましょう。
- Webサイトからの申し込み:すぐ
一般的なカードとほとんど同じです。ただし、以下の2点が違っています。
- 本人確認書類の写真を、Webサイト上のフォームもしくはメールで送付する
-
引き落とし口座の銀行はインターネットバンクの口座を設定する。(指定された銀行の中から選んで利用する必要があります)
-
審査:即日から3営業日程度
一般的なカードと違い、インターネット上ですべての情報を送付するため、申し込んだらすぐに審査が始まります。このときに申し込み確認や在籍確認が行われるのは、同じです。
審査は、即日から3営業日で行われ、メールで審査結果が送られます。
ただし、営業日に審査されますので、審査中に土日や祝日などの休日があると、休日の分だけ審査結果の連絡が遅くなります。
- カード発行~到着:3営業日程度
この手順は一般カードと同じです。審査に通過した時点でカードが発行され、登録住所へ書留で郵送されます。
「スピード発行」は、インターネットを使うことで郵送を減らし、3日から1週間程度でカードを受け取ることができるようになっています。ただし、手続自体は営業日に行われますので、申込日に注意しなければ、時間がかかってしまう場合があります。
即日発行とは
申し込んだ当日にカードが発行されて、すぐに使えるようになるクレジットカードです。
急にクレジットカードが必要になったときに役に立つかもしれませんが、対応しているカードが限られており、対応していても人によっては即日発行が難しい場合もあります。
これまでと同じように、詳しく見ていきましょう。
- Webサイトからの申し込み:すぐ
入力方法や入力内容は、ここまでのものとほぼ同じです。ただし、以下の点が違っています。
- 銀行口座の情報が入力不要な場合があります
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本人確認書類を送付せず、どんな書類を利用するのかを選択するだけです。
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審査:30分から数時間程度
スピード発行と同様に、申し込んだらすぐに審査が始まります。なお、このときに申し込み確認や在籍確認が行われることも同じです。
審査結果は、1.で登録したメールアドレスへ送られます。
- カード発行~受け取り:30分から数時間程度
即日発行の肝が、この手順です。
審査通過のメールを受け取ったら、そのメールと銀行のキャッシュカード、届出印と本人確認書類を持って、店頭窓口へ出向きます。
そこでメールを提示して、本人確認書類の提出や銀行口座の設定などを行い、カードを発行してもらいます。
窓口の混み具合によっては数時間待つこともありますので、ある程度時間に余裕を持っておきましょう。
Webサイトから申し込んで、審査通過後にカードを受け取りに行くことで、郵送が必要なく、即日発行が可能になっています。
もし、利用したいクレジットカードが即日発行に対応していれば、とても魅力的なサービスでしょう。
ただし、店頭窓口は限られていますし、営業時間も決まっています。また、営業時間内に窓口に着いたとしても、混み具合によってはカード発行が翌営業日になる場合もあります。
そのため、申し込みのタイミングや窓口に行く時間などには、注意が必要です。
学生専用クレジットカードは、即日発行できない
年齢が30歳未満限定、学生限定で取得できる「学生専用クレジットカード」は、とてもお得に使えますので、学生にはおすすめできる場合が多いです。
しかし、学生専用クレジットカードは、ここまでに説明してきたクレジットカードよりも、発行日数という点では少し厳しくなっています。
違いを説明しましょう
即日発行
学生専用のクレジットカードには、残念ながら、「即日発行」に対応したクレジットカードはありません。
どうしても即日発行が必要な場合は、学生でも持てる一般カードの中から探すことになるでしょう。
スピード発行
「スピード発行」のカードであれば、学生専用クレジットカードの中にも存在しています。
具体的におすすめできるカードをいくつか紹介しましょう。
三井住友VISAカード デビュープラス
三井住友VISAカードが発行している、18歳から25歳までの年齢制限のあるクレジットカードで、ほぼ「学生専用クレジットカード」と言えるカードです。
初年度年会費無料、次回更新時に「プライムゴールドカード」へ自動更新するといった特典があるカードで、最短3営業日で発行されるのも利点の1つです。
MUFGカード・イニシャルカード
高校生を除く18歳から29歳までの学生が申し込めるクレジットカードで、在学中は年会費無料となっています。(社会人でも申し込めますが、年会費無料には条件があります)
また、海外旅行保険が自動付帯で、海外旅行時に日本語でサポートを受けられる「ハローデスク」サービスなどの特典も充実しています。
なによりのポイントは、国際ブランドがMasterCardであれば、最短で翌営業日発行になっていることでしょう。学生専用クレジットカードの中では、最短発行と言えるかもしれません。
MUFGカード・イニシャル・アメリカン・エキスプレス・カード
MUFGカード・イニシャルカードの国際ブランドがAMEXのものです。
基本的には「MUFGカード・イニシャル」と同じですが、それらに加えてAMEXの強みである海外旅行での「アメリカン・エキスプレス・セレクト」という優待特典が使えます。
残念ながら、最短3営業日で発行となっていますが、学生専用クレジットカードとしては十分に短い発行日数です。
まとめ
クレジットカードが使えるようになるためには、ほとんどの場合は2週間から3週間程度かかります。
特に学生専用クレジットカードでは、「即日発行」というカードはありません。
しかし、1週間程度の時間があるのであれば、「スピード発行」可能な学生専用カードはありますので、それらを選ぶことで、早くかつお得なカードを入手できるでしょう。
もちろん、十分に時間的な余裕を持っていた方が、よりお得な学生専用クレジットカードを探すことができますので、基本的にはそちらをおすすめします。
しかし、「早く欲しい」という点を考慮するならば、ここで紹介した3つのカードの中から選んでもらうことで、後悔は少ないと思います。
ぜひ一度検討してみてください。