国際ブランドの種類や選び方を解説してみます
クレジットカードは、カード発行を担う(カード会員を募集する)企業と決済部分を担う国際ブランド企業とで、役割が明確に分かれています。(一部兼務している企業もあります。)
地域に最適化したクレジットサービスを提供できる発行企業と、世界中に均一な決済サービスを導入する国際ブランド企業が提携することで、私たちユーザーは様々なメリットを享受することができています。
今回は、その国際ブランドについて、詳しく説明したいと思います。
5大国際ブランドとは?
国際ブランドは、クレジットカードが世界中で利用できるように、決済システムを整備している決済機構になります。
その国際ブランドが、クレジットカード発行企業へライセンスを付与することで、国際ブランドの加盟店でクレジットカードを利用できるようになります。
その中でも、5大国際ブランドと言われているものがありますので紹介します。
- VISA
- MasterCard
- JCB
- American Express
- Diners Club
VISA
世界最大のシェアを誇る国際ブランドです。
世界200か国以上の国と地域で利用でき、会員数は23億人(2015年12月現在)にも及びます。
VISAブランドが利用できない店舗は、ほとんどないといっても過言ではありません。
MasterCard
VISAに次いで世界第2位のシェアを占めるのが、このMasterCardです。
アメリカ発祥の企業ではありますが、ヨーロッパ企業との提携により、古くからヨーロッパ地域でのクレジット決済を強化してきた国際ブランドです。
今ではあらゆる地域を網羅し、MasterCard独自のサービス展開も行っております。
JCB
日本で唯一の国際ブランドです。
日本発ということもあり、日本でのシェアが大きく、アジア圏においても加盟店舗が多いブランドになります。
JCBはプロパーカードの発行を強化しており、ディズニーとの提携など独自路線を強めております。
American Express
VISA、MasterCard、JCBとは異なり、保有者のステータスが求められる国際ブランドです。
その分、他ブランドよりも付帯された補償が手厚く、特に海外利用時のサポートが充実しております。
American Expressは、ごく限られた一部の招待者しか保有できないVIPカード「アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード」(年会費30万円以上)まで用意するなど、まさにステータスカードの代名詞の国際ブランドです。
世界中の富裕層に好まれている国際ブランドですが、最近は裾野を広げるために入会基準を下げているようです。
Diners Club
Diners Clubは、クレジットカードが生まれるきっかけとなった草分け的存在であるで言われております。
日本ではゴールドカード以上のステータスカードとして、一部の富裕層に認知されてきましたが、最近では27歳のサラリーマンでも持てるようなので、審査基準は年々下がっているのかもしれません。
6大国際ブランドではないのか?
最近は中国企業である銀聯カード(UnionPay)の影響力が大きくなっており(年間50億枚発行する)、現在は6大国際ブランドとして名を連ねるようになりました。
簡単にではありますが、以前にもまとめておりますので、ご覧ください。
国際ブランドは利便性で選ぶ
国際ブランドを選ぶときに重要なのは、クレジットカードを利用する地域での利便性です。
ここで利便性が意味するものとは、その国際ブランドが、その地域でどれだけ網羅されているかです。
その観点から考えると、VISAは世界シェアNo.1ということもあり、最も利便性の高いカードです。持っていて損はないでしょう。
しかし、国や地域によってVISAよりもMaterCardの方が使われているなど、各国で特徴が異なります。
国内利用であれば問題ありませんが、海外利用を検討している場合は、必ず事前調査はしておきましょう。
まとめ
大抵の人が国際ブランドを適当に選んでいると思いますが、それぞれの特徴を理解して選ぶに越したことはありません。
下記のポイントをしっかり押さえて、クレジットカード申込時の参考にしてください。
- 国際ブランドは世界中で均一な決済サービスを受けられるようにプラットフォームを整備する企業である。
- 世界には、代表的な国際ブランドが5つないし6つある。
- 初めてクレジットカードを持つなら、利便性を考えてVISAかMasterCardにするべきである。