クレジットカードマイスター

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学生でもゴールドのクレジットカードは持てるのか

クレジットカードをサッと取り出してスマートに決済するのって、格好いいですよね。そのカードが「ゴールド」だったら、なおさら素敵かもしれません。

でも、ゴールドカードを持つのは、お金の面も含めて「ハードルが高そう」「私には無理」と感じる人が多いかもしれません。でも、実際はそこまで難しくありません。

今回は、学生がゴールドのクレジットカードを持てるのか、そもそもゴールドカードを持つことでどんなメリットがあるのかを、解説していきましょう。

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学生がゴールドカードを持つプロセス

「ゴールドカードを持つのは、難しくはない」といっても、ゴールドカードを取得するための方法はそれほど多くありません。学生が最短で取得する方法となると、よりその方法は限られてきます。

代表的な方法を紹介しましょう。

1.親のゴールドカードの子カードを持つ

親にお願いして、親のゴールドカードの家族カードを発行してもらう方法です。「親がゴールドカードを持っている」という条件が必要ですが、最短でかつ簡単にゴールドカードを持つことができます。

ただし、あくまでも家族カードですので、引き落とし口座や明細は親のカードと一括になっています。そのため、何に使ったのかすべて親にバレますし、「親の七光り」的な気持ちになるかもしれません。

2.学生専用カードから自動切り替え

学生でも持つことができるようになっている「学生専用カード」の中には、利用者が一定の年齢に達すると、自動的にゴールドカードへ切り替わるものがあります。

もちろん、審査はありますが、学生専用カードの頃の実績が考慮されますので、通常の審査に比べれば問題なること少ないでしょう。

一般の人にはまねできない学生ならではの方法で、ゴールドカードの取得としては効率の良いやり方です。

3.利用実績を積み上げ、年会費無料特典のゴールドカードの招待を得る

一般的なゴールドカードの取得方法です。

返済遅延などを起こさないように気を付けて、「クレジットカードを利用して、きちんと返済している」という利用実績(クレジットヒストリー(通称:クレヒス))を積み上げるのです。

一定のクレヒスが積み上がれば、クレジットカード会社から招待状(インビテーション、通称:インビ)が届きます。

インビを受けてゴールドカードを(カードのアップグレードを)申し込むのは、「特別感」がありますので、上の2つよりもより優越感を得られるでしょう。また、年会費無料になるなどの特典がある場合もありますので、お得に使うこともできます。

ただし、クレヒスを蓄積してインビを受け取るまでには一定の時間が必要ですし、30歳以上などという制限がある場合もありますので、「学生の間」に取得することは難しいかもしれません。

 

学生でも持てるゴールドカードと3選

家族カードは別として、実際に学生でも持てるゴールドカードというのはあまり多くありません。具体的にどんなものがあるのか、知名度の高いものを3つ紹介しましょう。

三井住友VISAプライムゴールドカード

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三井住友VISAカードと言えば、誰もが知っている知名度の高いカードでしょう。そのゴールドカードですので、券面を誰かにじっくりと見られても優越感を持てるカードだと思います。

その中でも、プライムゴールドカードは、ゴールドカード(三井住友VISAゴールドカード)の一歩手前の位置づけで、20代の人だけが手に入れられるカードです。ただし、機能的にはゴールドカードとほぼ同じで、かつ年会費が割安になっているため、多くおすすめされています。

26歳になると、学生専用のデビュープラスカードからの自動切り替えできる

三井住友VISAプライムゴールドカードは、三井住友VISAデビュープラスカードからの自動切り替えで入手することができます。

具体的には、26歳以降、最初の更新時(学生専用カードからの卒業時)に、通常のクラシックカードにするか、このプライムゴールドカードにするかを選択することができるのです。
※もちろん、20代の人であれは通常の申し込みもできますが、その場合は年収や職業、クレヒスなどの審査が若干厳しくなると思った方が良いでしょう。

初年度年会費無料で使えるが……

20代でも申し込める、三井住友VISAプライムゴールドカードの特徴を見てみましょう。

  • 20歳以上30歳未満の人が申し込み可能
  • 年会費が割安(Web申し込みで初年度無料、2年目以降、「マイ・ペイすリボ登録」で1,500円(税別)/年)
  • 電子マネー機能(iDやWAONなど)
  • 空港ラウンジサービス
  • ゴールドカード専用デスク
  • 国内/海外旅行傷害保険
  • ショッピング保険
  • 30歳になるとゴールドカードへ自動切り替え

詳しく見てみると、意外に「他社のゴールドカード」と比べて特別なメリットはありません。

確かに30歳未満でゴールドカードを持てること自体が特徴ですが、いまでは他社も同様のゴールドカードを提供していますので、特別感はありません。また、年会費が割安といっても、リボ払いにする必要があるなどの制限がありますので、あまり強くおすすめできません。

セディナカード ゴールド

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「セディナゴールドカード」は、高校生を除く18歳以上であれば申し込めるゴールドカードです。

ゴールドカードは、30歳以上でなければ申し込むことすらできないのが一般的でしたので、この年齢制限は衝撃と言えるでしょう。

ゴールドカードとしては、格安の年会費!でも……

また、セディナゴールドカードのもう一つの特徴は、年会費の安さです。無条件で1,905円(税別)の年会費というのは、通常のクレジットカードとしても割安の部類だと言えます。

その他にも、セディナゴールドカードには以下のような特徴があります。

  • 18歳以上で申し込み可能
  • 年会費1,905円(税別)
  • 溜まりやすいポイントサービス
  • 国内/海外旅行傷害保険
  • ゴールド会員専用デスク
  • ショッピング保険
  • 即日キャッシング

クレジットカードの一般的な機能は持っていますが、正直なところ、ゴールドカードというには物足りません。

そもそも、ゴールドカードのもっとも大きな特徴である空港ラウンジサービスもありませんので、「ゴールドカードを持つ」という意味では、おすすめできるところを見つけられないカードです。

即日振込のキャッシング機能は魅力的だが、学生には必要なし

セディナゴールドカードでは、即日キャッシングを行うことができます。

しかし、「計画的に返済」できる見込みがない学生がキャッシング機能を使うこと自体、あまりおすすめできません。

学生の頃は、生活費を含めたすべてのお金を自分で稼いでいる人はそれほど多くないでしょう。つまり、「借りるお金の使い途」は、旅行や買い物などになるということです。本来、そんな目的のためのお金は自分で「計画的に貯蓄」して作らなければいけません。

「計画的に貯蓄」できない人が「計画的に返済」できるわけがありませんよね。

JCB GOLD EXTAGE

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三井住友プライムゴールドカードと同様、20代だけが持てるヤングゴールドカードです。JCBゴールドカードと比べると幾つかの特典が削られていますが、年会費は約3分の1となっていますので、十分な特典とも言えます。なにより、20代の人が年間3,000円程度でゴールドカードを持てるという点は、魅力的でしょう。

20代向けだけあって、年会費の割に充実した優待サービス

JCB GOLD EXTAGEは、三井住友VISAプライムゴールドカードと同様に、上位のゴールドカードとほぼ同様の機能を備えた上で、年会費を割安に、年齢制限を20代に下げているカードです。

その特徴を詳しく見てみましょう。

  • 20歳以上30歳未満の人が申し込み可能
  • 年会費が割安(初年度年会費無料、2年目以降3,000円(税別)/年)
  • 国内/海外旅行傷害保険(利用付帯)
  • ショッピング保険
  • 空港ラウンジサービス
  • 独自のポイント優遇サービス
  • 最初の更新時にゴールドカードへ自動切り替え

ゴールドカードとしての機能は十分にありますし、2年目以降の年会費も3,000円と、一般的なスタンダードカードとあまり差がありませんので、ゴールドカードの中では、比較的お得なカードと言えるでしょう。

 

学生がゴールドカードを持つ必要性とは

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学生(20代)でも、一般的なゴールドカードは持てます。そのため、「どうせクレジットカードを持つなら、ゴールドカードを!」と意気込むのも良いでしょう。

しかし、ちょっと落ち着いて考えてみましょう。なぜ、ゴールドカードが必要なのでしょうか?

海外旅行の付帯保険を充実させるため

最初に思いつくのがこの点でしょう。多くの学生専用カードでは、海外旅行傷害保険が付帯しないことが多いです。

しかし、ゴールドカードでなくとも、海外旅行傷害保険が無料付帯するクレジットカードを見つけることはできますし、その補償は思った以上に充実しています。

海外旅行傷害保険のためだけに、ゴールドカードを選ぶ必要はありません。

年会費無料のクレジットカードでも十分な気がするが……

ゴールドカードは、一般的に年会費が高額です。(10,000円を超えるのが一般的です)

もちろん、すでに紹介したカードのように20代で利用できるゴールドカードであれば、3,000円程度で収まることもありますが、それでも経費がかかります。

年会費無料で利用できるクレジットカードが多い中、それだけの経費をかけても、ゴールドカードが必要な理由を考えなければいけません。

 

学生がクレジットカードを選ぶポイントは?

では、学生がクレジットカードを選ぶポイントを考えてみましょう。

この点が「ゴールドカードでなければ満たすことができない」ものや、「明らかにゴールドカードの方が有利」なのであれば、ゴールドカードを選ぶしかありませんね。

年会費が無条件に無料であること

少しでもお金を節約するのは、多くの学生の必須条件でしょう。

そのため、「持っているだけで支払わなければいけない」年会費は無料のものを選ぶ必要があります。

ただしクレジットカードの中には、“初年度のみ”や“前年度○○円利用”などの条件があるものがあります。こういった条件付きの場合、気づかないうちに年会費を支払うことになりますので、避けた方が無難です。

海外旅行傷害保険が自動付帯されていること

学生がクレジットカードへ申し込む理由の多くが、「海外旅行へ行くため」です。

つまり、「海外旅行傷害保険が自動付帯する」という条件も必須と考えるべきでしょう。

もちろん、補償内容も重要ですが、それよりも「自動付帯」を優先しなければいけません。(補償が少々物足りなくても、ゼロよりは良いでしょう)クレジットカードの中には、“旅行代金にクレジットカードを使う”といった条件付きで付帯するものもありますので、気を付けなければいけません。

学生向けの優待サービスが付帯されていること

せっかく、学生の間にクレジットカードを持つのですから、「学生向けサービスの充実」ははずせません。

クレジットカードの中には、在学中はポイント還元率がアップしたり、キャッシュバックがあったり、などの特典が付いているものが多数あります。

もちろん、利用状況に見合ったサービスでなければ効果はありませんが、見合ったカードであれば、お得になることも多いです。

 

ゴールドカードなんて必要ない!学生におすすめのクレジットカード

改めて、学生がクレジットカードを選ぶポイントとゴールドカード特有の機能を整理してみましょう。

  • 年会費が無条件に無料か:×(ほぼ有料で、初年度無料くらい)
  • 海外旅行傷害保険が自動付帯か:○(利用付帯のものもあるので注意)
  • 学生向け優待サービスが付帯されているか:△(ほとんどない)

これらを踏まえると、敢えてゴールドカードを選ぶ理由が薄れてしまいます。残念ですが、学生がゴールドカードを持つのは、実はあまりおすすめできないのです。

その代わりに、これらのポイントをしっかりとカバーできるおすすめのカードを紹介しましょう。

エポスカード

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マルイが提供しているクレジットカードです。「マルコとマルオの7日間」というマルイのバーゲン期間にマルイ全店で10%割引を受けられるのは、有名でしょう。

学生専用カードではありませんが、上記のような学生がお得に使える優待や機能が多く、人気のクレジットカードです。

もちろん、年会費は永年無料。海外旅行傷害保険は無料で自動付帯されます。

また、利用実績をある程度積んで、年間の利用金額も相応にあれば、ゴールドカードへのインビを受け取れる可能性があります。(必要な期間や利用金額は公開されていません。年間70万円以上とも100万円以上とも言われています)

このインビの大きなポイントは、インビを受けてゴールドカードへランクアップすると、年会費が永年無料のままという点です。つまり、ゴールドカードを無料で持てるということになります。これはとても大きな魅力でしょう。

学生専用ライフカード

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ライフカードの学生専用バージョンです。

そもそものライフカードがポイント制度に定評があるお得なカードですが、学生専用としてよりお得になっています

在学中の特典としては、「海外旅行のシッピング代金を5%キャッシュバック」、「海外旅行傷害保険が無料で自動付帯」、「携帯電話料金支払いでプレゼントがもらえる」などがあります。

年会費は無条件で永年無料ですので、気兼ねなく持つことができますね。

定番の三井住友VISAデビュープラスカードはおすすめしません

 その理由は以前にまとめております。学生ならば、明らかにエポスカードか学生専用ライフカードのほうが良いのです。

cardinfo.hatenablog.com

 

まとめ

中には、「いつか憧れのゴールドカードを」と思っている人もいるでしょう。

確かに、ステータスとしてゴールドカードを持つのは良いことです。

でも、ステータスとしてゴールドカードを持つということは、「支払いまでも含めてすべてスマートに確実に行える自立した大人であること」も含まれているということを理解しなければいけません。

クレジットカードを持つということは、経済的に自立した行動ができる証なのです。

その点を考慮すると、形だけで実際の機能があまり見合っていないゴールドカードを持つよりは、自分の用途にあったカードを持って活用する方が、本当のステータスだと思います。