クレジットカードマイスター

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意外にすぐに来てしまう限度額。学生のクレジットカードの限度額とは?

 

クレジットカードには、「限度額」があるのは知ってますよね。

学生向けのクレジットカードにも当然設定されていますし、むしろ学生向けだからこそ低めに設定されています。

ただ、そのために、月の途中でクレジットカードが使えなくなった経験がある人も少なくないかもしれません。

そうなってしまっては、クレジットカードで受けている数多くの特典は受けられませんし、何よりも利便性が失われてしまいます。

そのため、自分が使える範囲(=限度額)をしっかりと理解しておくことは、とても重要です。

でも、理解した上で足らなくなることもあるでしょう。

ここでは、クレジットカードの限度額の説明と、その増やし方を詳しく解説します。

 

クレジットカードの限度額

そもそも、自分の持っているクレジットカードの限度額(ショッピング枠)がいくらなのか、把握しているでしょうか?

「よく分からない」と答える人の方が多いかもしれません。

まずは、「クレジットカードの限度額」について、説明していきます。

クレジットカードの限度額とは

「クレジットカードの限度額」というのは、1ヶ月の間(支払日の翌日から支払日までの1ヶ月)に、そのクレジットカードを使って買い物をすることができる金額のことです。

ただ、「限度額」を1ヶ月で使える金額の上限だと単純に考えると、思わぬ失敗をしてしまうことになりますので、注意しなければいけません。

以下のようなクレジットカードを持っているとして、いくつか具体的に説明しましょう。

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クレジットカードの限度額(ショッピング枠):10万円

締め日:月末

支払日:翌々月10日

 

限度額の具体例1

1月11日に6万円使ったとします。

すると、あと4万円利用できることになります。この4万円は「利用できる金額」なので、「利用可能額」と呼びます。

利用可能額 = 限度額 ― 使った金額

 

ここまでは、それほど難しくはないでしょう。しかし、重要なのはここからです。

4万円になった利用可能額が、10万円に回復するのは、「利用代金の6万円を支払った(引き落とされた)あと」なのです。

つまり、支払日を過ぎなければ、利用可能額は回復しません。

このカードの場合、1月11日の利用分は、翌々月の3月10日に引き落とされますので、3月10日以降でなければ回復しないということになります。

1月に使ったから、翌月の2月に回復するわけではありませんので、注意しなければいけません。

限度額の具体例2

実は、もう少しややこしい話もあります。

同じクレジットカードで、2月1日にも3万円使ったとします。

すると、その時点での利用限度額は1万円になります。

利用可能額

=10万円(限度額)―6万円(1月11日利用)―3万円(2月1日利用)

=1万円

しかし、この場合、3月10日の引き落としのあとの利用可能額は、7万円までしか回復しません。

クレジットカードは、締め日の翌日から締め日までの利用代金の合計を支払日に引き落とします。上記の例で言うと、1月1日から1月31日までの利用代金が3月10日に引き落とされるということになります。

そのため、2月1日に利用した3万円の支払いは4月10日になってしまいますので、3月10日にはその分の利用可能額の回復はされないわけです。

限度額の具体例3

もし、分割払やリボ払いなどを利用していると、もっと分かりにくくなってきますので、気を付けなければいけません。

分割払やリボ払いは、1回払いと違って支払日に全額支払いませんので、支払わなかった分は利用可能額が回復しないのです。

1月11日の利用を2回払い(30,000円×2)にしていたとすると、3月10日に引き落とされるのは3万円だけになります。そのため、利用可能額は4万円までしか回復しないのです。

支払った金額しか回復しない!

ここまでの説明でお分かりの通り、限度額というのは、クレジットカードを利用できる最大金額です。

私たち利用者は、その限度額の範囲内でクレジットカードを利用できます。(利用可能額=限度額)

しかし、利用すればその分利用できる範囲(利用可能額)が減っていきます。(利用可能額=限度額―利用代金)

そのため、支払日にきちんと支払って、利用可能額を戻さないといけないわけです。(利用可能額=限度額―利用代金+支払金)

ポイントは、「利用可能額は、支払った金額しか回復しない」というところです。

そのため、締め日の関係で支払日が後ろに倒れたり、リボ払いなどで支払いを遅らせたりすると、その分、利用可能額の回復が遅れるということになります。

このポイントをしっかり理解して限度額を見ておかないと、「気が付いたら、再来月までクレジットカードが使えない」ということにもなりかねません。

自分のクレジットカードの締め日と支払日、限度額は必ず確認しておきましょう。

学生向けのクレジットカードは利用限度額が小さい

上述のように、クレジットカードの限度額は、きちんとしくみを理解しておかないと、クレジットカードが使えなくなるリスクがあります。

もちろん、限度額が百万円以上となっている場合などは、気にする必要はあまりないかもしれません。しかし、学生向けのクレジットカードの場合は、その性質上、限度額が小さくなってしまっているのです。

具体的には、10万円程度が一般的です(アルバイトなどで安定した収入がある場合には、30万円程度になることもあります)

正直なところ、この金額だけでは、お正月や入学時期、夏休みなどは厳しくなることもあるかもしれません。

しかし、安心してください。対策はあります。

学生向けクレジットカードの利用限度額の上げ方

学生向けのクレジットカードの限度額が小さいのは、カード会社が貸し倒れ(立て替えたお金が返済されない)のリスクを最小限に抑えるためです。

つまり、学生は収入がない(あっても少ない)ため、「きちんと返してくれないかもしれない」という想定のもとで決められている金額ということになります。

そのため、利用代金を延滞などなくきちんと返済を続けることで、次のような方法を使って限度額を上げることが可能な場合があるんです。

  • ネットや電話で限度額の増額申請をする
  • カード会社が増額してくれる
  • 一時的な増額

クレジットカード会社へ限度額の増額申請

今はクレジットカードの会員専用ページなどから、増額の申し込みができるようになっていることがほとんどです。

クレジットカードによって、手続きの方法に違いがありますが、いくらに増額したいかを入力して申し込むだけで、増額の審査をしてくれます。

もちろん、いきなり50万円増額などということはできませんので、自分が支払うことができる範囲での増額の申請を行いましょう。

ネットではなく、直接コールセンターへ電話することでも、増額の申し込みは可能です。この場合は、現在の利用状況を確認してもらいつつ、現実的な増額幅を相談しながら申し込むこともできるため、やりやすいかもしれません。

なお、どちらにしろ、増額するには改めて審査に通らなければいけません。

そのため、アルバイトの状況などを尋ねられることがありますので、正直に答えましょう。

また、支払い遅延などがあれば、審査に通らないばかりか、減額される場合もあります。

スムーズに増額してもらうためにも、日頃からきちんと支払っておかなければいけませんね。

今までの利用実績に応じて自動的に上がる

カード会社から、「限度額増額のお知らせ」といったはがきが届くことがあります。

これは、カード会社がクレジットカードの限度額を増額したことを知らせるはがきです。

先ほど説明したように、クレジットカード申込時は、学生に対して信用度がありませんので、カード会社は貸し倒れのリスクがあると考えて限度額を設定しています。

しかし、きちんとした支払いの実績が積み上がると、信頼度が上がってリスクが小さくなります。そのため、カード会社が信頼度に見合った限度額に再設定してくれることがあるのです。

「勝手に限度額を上げるな」と怒る人もいるかもしれませんが、信頼度が上がったということですので、素直に受け入れた方が得ですね。

ただし、学生の場合は収入がありませんし、増額には一定額以上の利用が必要な場合もありますので、自動的に限度額が上がるというのは、あまりないかもしれません。

一時的に増額してもらう

海外旅行や冠婚葬祭、帰省や合宿など、一時的に限度額が不足する場合は、その時期だけ限度額を上げてもらうことも可能です。

この場合は、一時的なものですので、上述の恒久的な増額よりも高い金額に設定してもらえる可能性もあります。海外旅行などでは必要な限度額も大きくなるでしょうから、この一時的な増額を利用した方が良いかもしれません。

こちらも、ネットと電話のどちらでも申し込むことが可能になっているクレジットカードがほとんどですので、どちらかから申し込みましょう。

もちろん、審査はありますので、それまでの利用実績が悪ければ増額はしてもらえませんが、恒久的な増額よりも通りやすくなっているようです。

ただし、増額して利用したお金は、当然支払わなければいけませんので、自分が支払える範囲で増額するようにしましょう。なお、一時的な増額分については、分割やリボ払いができないクレジットカードもありますので、計画的に増額するようにしなければいけません。

学生向けクレジットカードで利用限度額にかかってしまった場合の対処

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不運にも、限度額にかかってしまって、目の前の商品の購入ができなくなった場合は、一旦買い物を諦めるしかありません。

しかし、そんなことが起こらないように事前に備えておくことはできますので、その方法を紹介しましょう。

クレジットカードの限度額増額申請

まずは、ここまでに説明した増額申請です。

恒久的な増額は難しいかもしれませんが、スケジュールに合わせて一時的な増額を事前にお願いしておけば、いらぬ心配をする必要もなくなるでしょう。

繰上返済をして、利用可能額を回復させる

何度も書きますが、利用可能額は「支払った分だけ」回復します。

そのため、基本的には支払日にならなければ回復しません。

しかし、カード会社によっては繰上返済ができるクレジットカードもあります。その場合は、繰上返済することで利用可能額を回復させることができるのです。

やり方は簡単で、ATMを使って所定の口座へお金を振り込み、コールセンターへ連絡するだけです。

この方法であれば、(今までの利用実績にもよりますが)連絡してすぐに利用可能額が復活する場合があります。

「現金を振り込めるのであれば、その現金で買い物すればいい」と考える人もいるかもしれませんが、クレジットカードを使うことで受けられる特典を考えると、この手間をかけてでもクレジットカードで決済する方が良い場合が多いでしょう。

もう一枚サブカードを持つ

いざというときのために、もう1枚サブとしてクレジットカードを契約しておくというのは、私がもっともおすすめする対処法です。

増額の申請は審査に通らない可能性がありますし、すぐに増額されるわけでもありません。

また、繰上返済については、手持ちの現金がなければできませんので、普段クレジットカードを使っている人には、すぐに対応することが難しいでしょう。

しかし、もう1枚クレジットカードを持っていれば、その場でカードを切り替えて対処できますので、全く手間がかかりません。

もしその時に申し込むにしても、うまくいけば即日発行されますので、すぐに利用することができます。

クレジットカードが2枚になりますので、少し財布が厚くなりますが、安心感を得るためにはこれくらい大したことはないでしょう。

限度額も高め? 学生におすすめのクレジットカード

ここからは、おすすめのクレジットカードを紹介しましょう。

ここで紹介するクレジットカードは、メインカードとして十分に使えるカードですが、サブカードとしても優秀ですので、すでにクレジットカードを持っている人にも、十分おすすめできるカードたちです。

三井住友VISAデビュープラスカード

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知名度の高さから、メインカードとして人に見せられる学生専用カードです。

ただし、前年度に利用実績がなければ年会費がかかりますので、サブカードとしては少し弱いかもしれません。

更新時に自動的にプライムゴールドカードへランクアップしますので、その分限度額もアップします。その点を考慮すると、メインのカードとして使っても良いかもしれません。

JCB CARD EXTAGE

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日本発の国際ブランド、JCBが発行するクレジットカードで、ディズニー関連の特典などが人気の学生向けクレジットカードです。

更新まで(5年間)は年会費無料ですので、サブカードとして使っても良いかもしれません。

また、更新時に自動的にスタンダードカードに切り替わりますので、限度額も再設定されます。もちろん、利用実績に基づいて設定されますので、限度額を考慮するなら、メインカードとして利用する方が良いでしょう。

楽天カード

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楽天市場の利用で必ずポイントが+1倍され、様々なキャンペーンも行っているクレジットカードですので、楽天市場を活用する人の多くが利用していると思います。

学生専用カードではなく、主婦などでも持つことができる一般カードですので、比較的限度額が高めになっています。

楽天スーパーポイントがどんどん貯まりますので、楽天市場を利用する人であれば、メインカードとして利用したいカードでしょう。また、年会費は永年無料ですので、たまに楽天市場を使う人などが、サブカードとして持っていることも多いかもしれません。

エポスカード

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マルイの発行するクレジットカードで、マルイのセール期間「マルコとマルオの7日間」で10%オフになるため、マルイを使うことの多い若い世代に人気があります。

こちらも、楽天カード同様、学生も持てる一般カードですので、アルバイトをしている場合などは、学生専用カードに比べて限度額が高めになる可能性があります。

エポスカードも年会費永年無料ですので、サブカードとして持っている人は多いかもしれません。

学生専用ライフカード

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学生専用ライフカードは、学生専用と謳っているだけに、学生向けの特典が充実していますので、学生には人気があります。

特に「海外旅行時のショッピング利用代金5%キャッシュバック」は、他のクレジットカードにはない太っ腹な特典でしょう。

このカードも、年会費無料になっていますので、学生の間はサブカードとしてでも持っておいた方が良いクレジットカードの1つです。

おすすめカード比較表(年会費、限度額、手数料、ポイント還元、付帯保険)

ここで紹介した5券種を、表にまとめて比較してみましょう。

 

三井住友VISA
デビュープラスカード

JCB CARD
EXTAGE

楽天カード

年会費

初年度無料
2年目以降
1,250円(税抜)
※前年度カード利用があれば無料

5年間無料
(5年後の更新でJCBクラシック(1,250円(税抜)/年)へ自動更新)

永年無料

限度額

10万円から30万円

10万円か30万円

5万円から100万円

手数料

リボ払:15.0%
分割払:12.0%から14.75%

解約手数料:2,000円(税抜)
リボ払:8.04%から18.00%
分割払:7.92%から18.00%

リボ払:15.0%
分割払:12.25%から15.00%

ポイント
還元

還元率1.0%

初年度還元率0.8%
2年目以降は0.5%

還元率1.0%

付帯保険

なし

海外(利用付帯)

海外(利用付帯)

その他

26歳以降の更新時に三井住友VISAプライムゴールドカードへ自動更新

海外旅行利用分のポイント2倍

各種キャンペーンや楽天市場などの利用でポイント+1倍以上

 

 

エポスカード

学生専用
ライフカード

年会費

永年無料

永年無料

限度額

10万円から100万円

5万円から30万円

手数料

リボ払:15.0%
分割払:15.0%

リボ払:15.0%
分割払:10.0%から14.9%

ポイント
還元

還元率0.5%

還元率0.66%

付帯保険

海外(自動付帯)

海外(自動付帯)

その他

「マルコとマルオの7日間」は、マルイでの買い物10%割引

海外旅行でのショッピング代金の5%キャッシュバック
誕生日月のポイント3倍

 

限度額の最高金額という意味では、やはり一般カードである楽天カードとエポスカードが群を抜いていますね。

クレジットカードは利用環境なども含めた総合的な視点で選ぶべきです。しかし、この5券種は総合力として優秀な部類のカードたちですので、サブカードとして持つ分には限度額だけを見ても良いかもしれません。

まとめ

クレジットカードを持つと「金銭感覚がおかしくなって無駄遣いする」というのは、クレジットカードを反対する人が必ず言う台詞です。

しかし、ここまでに見てきたように、クレジットカードはむしろ、「限られた限度額の中でやりくりする」必要があるため、金銭感覚を養えるとも言えます。

そして、金銭感覚が養われて、きちんと返済できた結果、「限度額」が増額されます。つまり、「努力することで自分の器を大きくする」ということを実践できる貴重な機会になるわけです。

つまり、成長する絶好のチャンスになるわけですね。

もちろん、逆もまた然りで、きちんと返済できなければ限度額の増額などは決してなく、収入も含めた自分のお金の使い方について、振り返らざるを得なくなります。

せっかくの成長のチャンスですので、自分の「限度額」を意識してクレジットカードを上手に使っていき、普段の生活では養いにくい金銭感覚を磨いていきましょう。